2月7日号紙面:落ち穂
落ち穂
中国のキリスト教迫害情報を世界に発信している「チャイナ・エイド」12月4日号によると、浙江省温州市政府は、教師に「教師は宗教を信じない承諾書」に署名するよう要求したという。温州市は、中国国内でも最もクリスチャンが多い地域で、人口30万人のうち、20%を占めるという◆「承諾書」には、四つの承諾事項があり、①マルクス主義宗教観に堅く立つ②無神論教育学習を強化する③宗教を信じず、いかなる宗教活動にも参加しない④いかなる場所でも宗教を伝えない、との下に署名と記入日時を書くよう要求された。中国全土で、習近平政権になって以来、子どもへの宗教教育にも弾圧が強くなっている◆1949年、中華人民共和国が成立後、政府は51年には、唯物史観に立つ宗教政策を打ち出し、政府の意向に従う三自愛国教会ができた時は18歳未満の児童が教会へ来ることを禁止している。それでも家の教会では迫害を覚悟で、若者や子どもへの伝道は盛んで、筆者が訪れた中国各地の家の教会には若者であふれていた◆コロナ禍の中国のある部市から来た連絡によると、若者が伝道者になるべく按手式が近く秘密裡(り)に行われるという。