「抑圧的支配システムも拒否」クーデターに ミャンマー・バプテスト連盟声明
ミャンマーでは2月1日に国軍によるクーデターが発生。これに対して、国民民主連盟(NLD)が圧勝した昨年11月の総選挙に不正があったとして、アウンサンスーチー国家顧問らNLD関係者を拘束した。国軍は実権を握ると緊急事態宣言を発令し、市民のインターネット、SNSの利用を制限した。
これに対して市民側の抗議活動が広がり、7日には数万に及ぶ大規模デモが繰り広げられた。
キリスト教会関係からも声が上がっている。1813年に設立されたミャンマー・バプテスト連盟は声明を2月5日に発表。以下は須藤伊知郎氏(西南学院大学神学部教授)の翻訳
ミャンマー・バプテスト連盟の声明
1. ミャンマー・バプテスト連盟は、聖書の教えに合致した愛、正義、平和およ
び
自由を促進する基盤の上に常に堅く立つ、キリスト教の団体です。
2. ミャンマー・バプテスト連盟は、2021年2月1日、特にこのような我が国を含
む
全世界が新型コロナウイルス・パンデミックのために大変苦しんでいる時、軍
部
が国家権力を奪取したことによって民衆にもたらされたショック、悲しみ、そ
し
て失望を共有しています。
3. ミャンマー・バプテスト連盟は、聖書の教えに反するいかなる抑圧的支配シ
ス
テムも拒否します。
4. ミャンマー・バプテスト連盟は、大統領、国家顧問そしてその他すべての現
在
拘束されている人々を即時かつ無条件に解放することを、切に求めます。
5. ミャンマー・バプテスト連盟は、平和、正義、国民和解、非暴力そして人間
の
権利と尊厳の尊重を大切にし、促進する連邦民主制に基づくミャンマー連邦共
和
国が出現する希望をもって、この声明を発表します。
2021年2月5日 ミャンマー・バプテスト連盟
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