【書籍で振り返る3・11②】『被災地からの手紙From岩手』『痛むとき、神はどこにいるのか』
東日本大震災から10年を迎えます。この災害を教会、個人はどのように迎え、痛みを覚え、祈り、考え、行動したか。
いのちのことば社で刊行された手記について、クリスチャン新聞の当時の記事から振り返ります。
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3・11いわて教会ネットワークコーディネーターの近藤愛哉さん(保守バプ・盛岡聖書バプテスト教会牧師)は、『被災地からの手紙From岩手』(いのちのことば社、840円税込)を著した。
近藤さんは「『二〇一一年三月十一日以後』を経験し続けてきた者たちはみな、自らの記憶と経験の『語りべ』としての資格をもつのではないか」と記す。これまで沿岸地域の人々との間に積極的な関わりを持とうとしてこなかったが、この震災によって、「これまで人が心と意識の中に作り出してきた様々な『距離』の壁が崩れ、人と人の間に大きな変化が生み出され続けている」と記す。
震災1周年を機に来日し被災地を視察した米クリスチャンジャーナリスト、フィリップ・ヤンシー氏の来日講演集『痛むとき、神はどこにいるのか』(いのちのことば社、945円税込、※出版社倉庫在庫切れ)が出版された。ヤンシー氏は東北で苦しみを通して神さまが慰めを与えてくださったという話を何度も耳にしたとし、「神は、苦しみの中にいるひとりひとりに触れてくださり、またその共同体の中で慰めを与えてくださいます」という。
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