断食祈祷聖会(同実行委員会主催=高木康俊実行委員長)では17日午後、主にあって原子力の問題を考えることについて日基教団・赤坂教会教会員の三輪秀弘氏が話した。 単純に脱原発に駆られるのではなく、原子力発電と技術を有する日本が国際社会で果たすべき責任、資源小国の日本の実際と電力需要の逼迫の問題を現実的に考える必要を問いた。
 日本の原子力行政に「『今の科学力ならば原子力発電は安全』という律法主義的なパリサイ人のパン種、『原子力発電でますます繁栄を』という世俗主義的なヘロデのパン種」があったことを指摘し、「原子力自体が悪いのではなく、人間が完全にコントロールできると考えたことが問題。そもそも原子力を含め、人間にコントロールできるものはない。神様が創造された自然を畏れ、へりくだって神に委ねる信仰が必要」と語った。

 〈祈祷課題〉
1 放射能被害の福島県の人、避難した人たちのため
2 原発の中で事故の収束に向かっている人たちのため
3 日本のリーダー、政治家、行政に携わる人たちのため
4 世界の平和のため