『私を代わりに刑務所に入れてください』舞台化 主役は元暴走族のお笑い芸人

  

写真=舞台稽古。写真右は「私を代わりに刑務所に入れて」と泣き崩れる母親、左はるりが警察に捕まったとの連絡を受ける誠慈と友紀奈のシーン。https://itachoukinuta.wixsite.com/prison

元暴走族リーダーで、現在はNPО法人チェンジングライフ代表として非行少年少女を助け続けている野田詠氏牧師(アドラム・キリスト教会)。その半生をつづった著書『私を代わりに刑務所に入れてください」(いのちのことば社)=写真左=の舞台(脚本・演出/米澤成美、脚本監修/佐向大、同舞台製作員会主催)が7月2日から4日まで、東京・新宿区の新宿シアターサンモールで公演される。出演者は本番に向け、舞台稽古に熱が入る。
5月31日は、主人公誠慈が裁判官から中等長期少年院送致の宣告を受けた時に「この子を少年院に入れるんだったら、私を代わりに刑務所に入れてください」と泣き崩れる母親、チェンジングホームに入所した少女るりが警察に捕まり誠慈と妻の友紀奈がかけつける、などのシーンの練習を繰り返していた。主人公を演じるお笑い芸人で漫才コンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さんは元暴走族の総長で、福岡少年鑑別所に1か月収容されていた経験を持つ。「自分のためより誰かのための人生であってほしいといった思いが、見る人に少しでも伝わってくれれば」と、意気込みを語った。