「おわり」から「はじめる」宣教協力 23年第7回日本伝道会議概要

1974年に始まり、日本宣教の諸課題について幅広く議論し、2009年からは7年ごとに開催されてきた日本伝道会議(JCE)の第7回(JCE7)が2023年に東海地域の教会の協力で開かれる。日本福音同盟(JEA)第36回総会(6月7、8日)で概要の説明がされた。

JCE7は23年9月19~22日、岐阜県岐阜市の長良川国際会議場の本会場を中心に、副会場、オンラインを組み合わせて開催する予定。テーマは「『おわり』から『はじめる』宣教協力」。

プログラム局長の中西雅裕氏(日本ホーリネス教団)は「教会のありようや宣教の方策を含め本質的な事柄への問いかけが求められる。『リ・ビジョン』(JCE6テーマ)よりも、むしろ『リセット』が意識される」として、「これまでのプロジェクトの働きを評価しながらも、神によるまったく新たな可能性、いわゆる『コペルニクス的転回』を生み出すものとなること期待」すると述べた。

テーマにある「おわり」には(後がない状況としての)「正念場(おわり)」、教会の完成のビジョンとしての「ゴール(おわり)」、開催地域の「尾張(おわり)」の三重の意味を込める。

「はじめる」には日本の教会の中にある習慣や文化を聖書から見直す、災害、環境破壊、少子高齢化、デジタル化、国際政情不安、多文化共生などの課題に向き合う、コロナ禍における宣教に取り組む、などの意味合いがある。

本会議登録者、オンライン登録参加者、開催地主催プログラム参加者という三つの参加形態を計画している。

実行委員長の小平牧生氏(基督兄弟団)は「協力の広がり」を願った。「実行委員、開催地委員はJEA加盟団体を中心に構成されるが、特に開催地でJEAを超えた協力の広がりができ、国内外国語教会、国外日本語教会が本会議に主体的に参加できるよう、継続的な宣教協力を下支えする『祈りの運動』が生まれること願っている」

第5回までのJCEでは、それぞれ「宣言」をまとめてきた。JCE6では各プロジェクトが「次の伝道会議へのロードマップ」を表明するかたちでのまとめとなったが、JCE7では改めて「東海宣言」(仮称)の採択を検討している。

年内にはプログラム、プロジェクトなどを決定していく。

以下は実行委員の役職・担当者(敬称略)。大会会長・石田敏則(シオン・キリスト教団)、実行委員長・小平牧生、副委員長(開催地) ・羽鳥頼和(日本福音キリスト教会連合)、副委員長(協力推進)・細井眞(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団)、事務局長・牧野友隆(日本福音キリスト教会連合)、プログラム局長・中西雅裕(日本ホーリネス教団)、JEA 担当理事・内山勝(イムマヌエル総合伝道団)、委員・井上義実(協力推進、日本イエス・キリスト教団)、委員・松島信人(事務局, 日本ホーリネス教団)、陪席・岩上敬人(JEA総主事)、陪席・野寺恵美(JEA女性委員会)、陪席・小野寺従道(JEA総務局長)、陪席・澤村信蔵 (事務局財務)、陪席・鴨下直樹(開催地)、陪席・川津良知(開催地)。

また開催地委員は以下の通り(敬称略)。役職・担当者。委員長・羽鳥頼和 、委員・川津良知(基督兄弟団)、委員・鴨下直樹(同盟福音基督教会)、委員・内村保 (日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団)、委員・森山剛(日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト)、委員・河野勇也 (キリスト者学生会 主事)、委員・古田大展(活けるキリスト一麦教会)、檀原久由(日本ホーリネス教団)、陪席・山本陽一郎(日本同盟基督教団)。

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