掘り下げた確かな視点で クリスチャンメディアに今求められるもの 50周年記念シンポ

2017年創刊50周年記念関連記事を再掲します。

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シンポジウム(前回)参加者からのべ63件の意見、質問があった。シンポジウムで取り上げた残りのものも含め、一覧する。(一部文意に沿って表記は改めました)。

2017年10月22日号掲載

〈シンポジウム中に取り上げた意見 ※シンポジウム記事も参照

 ⑪夕刊紙のサイズは止めて、元の大きさにする。

 ⑫見た目を新聞らしくする。

 ⑬新聞のターゲットを牧師ではなく、信徒にする。牧師・教会から得られないニュースを

 〈その他の意見〉

ウェブ、SNSの充実を
教派団体の壁を超え

 ⑭「福音版は内容が難しくて実際には伝道に使えない。10年以上戸別配布してきたが、一人も教会にきてくれない。もっとわかりやすくしてほしい」との声を九州で耳にした。一般のマスコミが読者の心をとらえるためにどのように努力しているかを考えてみたらどうなのか。余りに内向きで、教職者の批判を恐れ、パターンを変えることを恐れているのではないか。

 ⑮日本はまだまだキリスト教社会ではありません。キリスト者も日本人のまま。そんな中でこの新聞はキリスト者としてどう考え、見、生きるかを提示してほしいです。

 ⑯論説委員に大嶋主事が入ってくださると、若い方も新聞を読んでくれるのではないか。

 ⑰教会、信徒の方々、クリスチャンでない方々に対する、圧倒的な本物感(セキュラーに対して。大変だと思うんですが)。そのために、(メディア団体間において)協力、連携し、教会で表現してほしい(良い影響を)。

 ⑱一般的に見て、はっきり言うと、クリスチャン界が全体的に“左派”である現実を見ずに、“右傾化”としていることに疑問を感じる。新聞として、やはり多様な視点と中立、公平性が重要化と思う。

 ⑲論説において、「教会が国家に対して見張りの役目を果たす意義」などについて語るようにしていただきたい。

 ⑳地域教会とミッションスクールの連携など、包括的宣教を展開しているところを紹介していただきたい。

 ㉑クリスチャン新聞に今何が求められているかというよりも、世界のクリスチャンメディアに何が求められているかを考える広い視野が必要なのではないでしょうか。その中でクリスチャン新聞の役割とは何かを考えるのであれば、クリスチャン新聞に新しい可能性や課題が生まれるかもしれません。

 ㉒日本の歴史の中で、キリスト信仰をもって影響力を国内外に発揮した先達方の紹介。働きはあっても、イエス・キリストが証しされていない傾向はに! 地の塩であるとともに、世の光キリストを指し示す働きを、メディアを通してお示し頂きたい。

 ㉒教会一致運動につながる働きを期待します。”

 ㉓私は76歳の牧師です。最初のときから今に至るまで読み続けてきました。今のままの紙面づくりでよいと思う。見ることになれているので内容がそのまま入ってくる。

しかし私の時代でない若い人たちでは、私の教会でも関心が薄い。役員レベルくらいの人が読む程度。牧師の指導が大切。若い人たちの目にとまるにはインターネットの活用(編集を変えて)は絶対必要と思う。

 ㉔紙媒体よりウェブが主な情報源となる中で、このサイトを見れば他の教会事情が分かるという主なものが見つからない。

 ㉕若いクリスチャンの人たちが日本の教会や世界のクリスチャン事情に疎くなっていると思う。

 ㉖クリスチャンメディアに求められることとして、ここを見れば日本にこんな教会がある、イベントをやっている、ニュースがあるというのが把握できるというのが明確であってほしい。

 ㉖考える力を養うような視点、記事を期待しています。

 ㉗ネットでの無料配信はぜひ実現してほしい。経営陣の大英断が求められます。聖書的視点に立つ論説、社説をぜひ!

 ㉘日本人の大半がクリスチャンでなく、「クリスチャンメディアに求めるものは特にない」と考えていると思う。キリスト教業界の「外」に対して何をどう発信していきたいのか、数は少なくてもよいのでアクションしてほしい。

 ㉙求められていない存在としての自覚から考えてゆく「時」が来ているように思える。

 ㉚信徒の教育的役割を果たして欲しいと思います。情報の発信の基となるところに、キリスト教2000年の歴史を反映している、というようなことを読者が読みながら、クリスチャンとは、キリスト教とは、信仰とはなど、気付くことができる読物を求めています。

 ㉛福音派とは? 聖書は誤りなき神の言葉とは? など、当たり前のように使っている概念について問い直す(初心者に分かるように)コラムをぜひもうけてほしい。

 ㉜人間にとって→死とは何か?生とは何か?→一般の人々に対しても→分かる解説記事を!

 ㉝報道と主張、伝道の要素は同じ新聞の中にあってもよいが、区別が必要だ。様々なメディアがあるが、多様性と同時に、その機能に応じた役割分担が必要ではないか?

 ㉞広く深く、内外のキリスト教情報を迅速に伝達すること。できるだけそこにメディア自身の捉え方、考え方を加えてほしいです。

 ㉟クリスチャン新聞は福音派のメディアから早く脱皮して欲しい。→キリスト教界全体を見通して欲しい。

 ㊱クリスチャン新聞、キリスト新聞、カトリック新聞があることが教団、教派の壁をなくす障害になっているのでは。

 ㊲一般のメディアの役割に権力の監視があるが、クリスチャンメディアであれば教会に対するそうした視点が必要ではないか。特に、教会、牧師の不祥事について沈黙していいのか。週刊誌やワイドショー的な関心でなく、成熟した視点で(かつてキリスト新聞が、ふざけたタイトルで取り上げたことがあったが…)

 ㊳ウェブ媒体、SNSによる無料配信(若い方向け)

 ㊴インタラクティブ(双方向)。

 ㊵良質な記事の提供。

 ㊶私が興味あるのは、クリスチャン新聞の宗派性、教派性です。たとえば、カトリックのことを報道するというようなことはこれからもあまりしないのですか。キリスト新聞は、超教派性を売り物にしてカトリックの紹介もよくやってくれます。読者にカトリックが少ないのが申し訳ないくらいです。このことはカトリック新聞に対してもいえることですが。

 ㊷ネット配信は非常に有効だと思いますが、同時にネットに触れることのない高齢者の方々にもどのように情報を届けられるかも大事だと思う。気軽に手にとれることが大事かな。

 ㊸この世に起こっているニュースから一歩下がって、そのルーツになるような出来事をえぐりだす視点、それをキリスト教の歴史、聖書の視点から説き明かしていく努力、これが求められると思います。そのためには、クリスチャン新聞とキリスト新聞が協力して(読者を奪い合うのではなく)両方の読者を引き寄せる視点を提供する努力をしてく。両陣営に原点になるのは、やはり聖書と福音のメッセージ性だと思いますから。

 ㊹新聞の歴史を振り返るプレゼンが全くもって不親切で、メディアを扱う会社とは思えない。工夫のなさにちょっと失望です。

 ㊺リテラシーを意識したものにして欲しい。

 ㊻右傾化という言葉は丁寧に使ったほうがいいと思います。左だったのが右に少し動いたというのが現実(リアル)だと思います。

 ㊼どこで、どのような集会があったとの記事が多く、心にこない。

 ㊽1%以下のクリスチャンの生きた証し、各教会からその証しを提供してもらい、いろんな立場の方の証しをのせる。

 ㊾多くのクリスチャンによる参加型新聞にする。

 ㊿未信者のキリスト教に対する考え方、特にミッションスクールの学生たちの考え方を!

 51の働きをのせる。

  52日本だけでなく世界のクリスチャンが共用しなければならない知識をクリスチャン新聞より得たい。自分の教派だけでなく、他福音派のクリスチャンも祈りの交わりを希望する。

 53クリスチャン新聞の記事、無料で読めるもの、有料のもの、2本立てにしてはどうか。

 54過去記事は情報の宝庫なので、デジタル化して、有料で読めるようにし、それで収入をはかってはどうか。

 55OBを活用して、若い論説委員を鍛えて載せてはどうか(編集経験者)。

 56動画も、無料と有料で出してはどうか?

 57地方の筆の立つ人を論説委員にして、期限つけて場を与えてほしい。

 58新しい状況が次々生まれて、新しい宣教の働きが生まれるので、見逃さないで紹介してほしい。

 59記者さんの人数と男女比を知りたい。

 60クリスチャン新聞は、新聞なのか、情報紙なのか。そのスタンスは、キリスト教の単なる宣伝機関としてのパンフに陥っていないか。論説の復活という意見があったが、それは批判なくして存在しない。面白いのはそうした掘り下げた視点が必要だと思うが。

 61SNSサイトを立ち上げるべきです。そして、日本3大SNSは、フェイスブック、ツイッター、クリスチャン新聞だと並び称されるべきです。作り方は松谷さんが知っています。松谷さん、今、たくらんでますから。

 62まず「〜派」という違いがよく分かりません。教会内ではあまり聞かない話なので、異端から身を守るためにも、そういうのが分かるようになりたいので、情報サイトや情報ページがあったらよいのかなと思いました。

 63今の日々の生活にイエス・キリストは何をどう語りかけられるか。

50周年記念関連記事リストはこちら→ クリスチャン新聞50周年記念号記事を再掲載

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クリスチャン新聞は、1967年5月にそれまで月刊で発行されていた『福音ジャーナル』を母体に創刊し、日曜礼拝を中心とするクリスチャンの生活サイクルに合わせ、同年11月からは週刊で発行してきました。

50周年を迎えた2017年には、4回の特集、2回の記念集会を実施しました。改めてこの50余年の報道の歴史を通して、戦後の諸教会の宣教の一端をご覧いただければ幸いです。

※毎週火曜、土曜に本オンラインで掲載します

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