写真=2011年9月25日号 宮城宣教ネットワーク発足

2017年創刊50周年記念関連記事を再掲します。

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宣教の知恵を分かち会う場所に 保守バプ 塩釜聖書バプテスト教会牧師 大友幸一

 東日本大震災の被災地となった宮城県沿岸部を5つのブロックに分けて各地での支援活動や宣教に関する情報を交換しつつ、今に至っています。私たちは他の被災地の状況をあまり知ることなく、また知るための時間を割けずにいましたが、クリスチャン新聞が記事にしてくれた他県の被災地のニュースがとても励ましになりました。被災地は漁村、農村地域が多く、これまではなかなか福音の届かなかったところですが、そこで洗礼を受ける人が起こされ教会が産み出されています。 クリスチャン新聞の役割のひとつは日本の教会を励まし、宣教の知恵を分かち合う場所になることではないでしょうか。特にこの十数年、日本の教会は低迷を続けているように思われます。
宮城宣教ネットワークに関わる新たな教会や信仰決心者、受洗者を取材してくださったことは、田舎で伝道している働き人や伸び悩んでいる教会に何らかのヒントを与えることになったと思います。
これからもぜひ、宣教前進の励ましと希望を与えるような記事を書いていただきたい。また宣教の最前線で働いている、あまり知られていない小さな教会を取材してもらいたいと思います。そこに日本宣教のカギがあるかもしれないからです。

写真=2012年10月21日号 福島県キリスト教連絡会主催「福島の震災を語る会」

現場を重視する報道姿勢 励ましに ミッション東北 郡山キリスト教会牧師 木田惠嗣

 半世紀にわたってキリスト教界の報道を担ってこられたご苦労に、心から感謝いたします。また、東日本大震災の報道においては、細やかな取材をしていただき、大変励まされました。
特に、2012年10月7、8日に、福島県キリスト教連絡会が主催して「福島の震災を語る会」を開催した折には、クリスチャン新聞に大きく取り上げていただき、大きな慰めと励ましを受けました。その時の記録は、福島県の各地に住む牧師や牧師夫人16人の震災の証言集『フクシマのあの日・あの時を語る』(いのちのことば社刊)」という本になりました。福島に住む普通のキリスト者たちが感じた、戸惑い、取り乱し、苦悩などを取り上げていただいたことは、福島に住む者たちにとっては、どれほど大きな励ましだったでしょうか。
その後、福島県キリスト教連絡会の歩みは、ペースダウンもありましたが、なお、その交わりが継続し、今日に至っております。その背後には、貴社の現場を大切にする報道の姿勢が大きな励ましとなって来た事を忘れることができません。
心から感謝するとともに、数少ないキリスト教メディアとして、これからも、豊かに用いられますよう、お祈りいたします。

写真=2011年04月17日号 いわて教会ネットワーク発足

時代の風景を写し出す一つの「窓」 保守バプ 盛岡聖書バプテスト教会牧師 近藤愛哉

 まずは半世紀にわたり、貴重なキリスト教メディアとしての働きを続けられ、重要な役割を担って来られたことに感謝を申し上げます。その記事の一つ一つは、単に、目の前にある情報をその都度伝えるという役割を超えて、貴重な資料としての役割、時代の風景を写し出す一つの「窓」としての役割をも担って来られたことを思います。
東北の地方教会におりますと、ともすれば日本のキリスト教界の様々な動きに疎くなりがちですが、届けられる記事を通して視野が広げられることを経験しています。
また、「代弁者」として、地方の小さな「声」を記事にして来て下さったことを思います。特に6年半前の東日本大震災の後、被害を受けた地域やそこでなされている教会の働きの取材のために、時間をかけて記者の方々が何度も足を運んで下さり、そこにある「声」を取り上げて下さることにより、祈りが広がりました。
人も時間も限られている中で、絶えずアンテナを広げ続け、記事や意見をまとめて行くことの大変さを思い、その御労に頭が下がります。これからも時代を表し伝える「窓」として、「声」としての役割を担い続けて下さることを期待します。

 

写真=2016年05月01日号 熊本地震発生 九州キリスト災害支援センター発足

正確かつ迅速な情報発信を期待 日本イエス 油山シャローム・チャペル牧師 横田法路

 災害発生時に求められるのは、正確かつ迅速な情報発信である。しかしながら、インターネットの発達した今日、時々刻々多様な情報が発信され、その中には不正確な情報が入り込むことがある。昨年の熊本地震の発生と九州キリスト災害支援センターが立ち上げられた直後、不正確な情報や未確定の情報が、一部流れてしまったことがある。幸い大きな混乱を招くことはなかったが、情報コントロールの難しさを、身をもって体験した。
また、支援活動をしている当事者たちは、自分たちの活動に直接的に関わる情報を収集し、決断し、発信することに精いっぱいで、被災地域のその他の情報(地域教会・クリスチャン情報を含む)収集、発信までは、努力はしても、現実にはなかなか期待されるようにはできなかった。また自分たちの支援活動が、第三者的な視点からどうなのかという評価も受けにくい。その結果、支援活動の当事者であるわれわれは、「井の中の蛙」になりがちである。
ここにクリスチャン新聞を含めたメディアの役割と期待がある。ぜひ情報収集、情報発信のプロとして、たとえば災害直後の約1か月間、現地に駐在員を派遣し、上記のような課題を一緒に(時には、建設的批判も含めて)、取り組んでくださることを希望する。

50周年記念関連記事リストはこちら→ クリスチャン新聞50周年記念号記事を再掲載

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クリスチャン新聞は、1967年5月にそれまで月刊で発行されていた『福音ジャーナル』を母体に創刊し、日曜礼拝を中心とするクリスチャンの生活サイクルに合わせ、同年11月からは週刊で発行してきました。

50周年を迎えた2017年には、4回の特集、2回の記念集会を実施しました。改めてこの50余年の報道の歴史を通して、戦後の諸教会の宣教の一端をご覧いただければ幸いです。

※毎週火曜、土曜に本オンラインで掲載します

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