【沖縄だより】沖縄福音連盟 祈り支え合って60年 宣教のため心ひとつに

写真=今年3月の定例祈祷会

超教派の教会協力を進めてきた沖縄福音連盟が今年60周年を迎える。5月30日に記念大会が予定されていたが、新型コロナの緊急事態宣言により、11月21日に那覇ナザレン教会で行われることになった。

「設立は11月ですから、むしろグッドタイミングかもしれません」と、理事長を務める浦添ナザレン教会の友寄隆徳牧師。現在31の教会と二つの団体が所属して、フェローシップを中心とした交わりの集まりを続けている。

「設立した1961年当時から今も現役の先生方がおられます。那覇ナザレン教会の齋藤清次先生や天久神の教会の折田政博先生です。長年携わって来られましたから、記念大会では感謝の時を持とうと思っています。 60年の間には沖縄から離任した先生もあれば、転任して来られる先生もありましたが、概ね沖縄は牧師の定着率は高いと思います。今はちょうど世代交代の時期に入ったのか、引退する先生が多くなっています。どのようにバトンタッチするかが、これからの課題です」

連盟の規約にはその働きを「沖縄における福音的諸教会および諸団体の交わりを深め、沖縄における福音宣教の働きを進め、教会成長を目指す。また、福音的諸団体との友好協力の実を挙げることを目的とする」とある。さらに毎月の牧師祈祷会を定めており、これが60年の活動を支えてきたと、友寄牧師は感じている。

祈祷会は毎月第2水曜日に教会持ち回りで開いている。超教派で幅広い年齢層の牧師が集う絶好の交流の場であり、それぞれの課題を挙げ、ビジョンを共有し、祈り合い、情報交換を行う励ましの場でもある。コロナ禍以前は食事を共にして、打ち解けた中で交流できたが、今は用意したお弁当を持ち帰ったりするなどしかできないのが残念だという。
規約には年間に壮年、女性、青年、中高生各部の大会、隔年にCS教師研修会を行うことが記され、こうした集会の開催は協力宣教の喜びを実感する時ともなった。

「牧師は孤立してしまいがちですから、こうした交わりの場はとても大切だと思います。コロナ禍の今も祈祷会にはいつも22〜23人は集まり、厳しい中での教会運営を祈り合い、支え合っています。今こそ、この支え合いが必要な時です。これからも福音宣教のために心ひとつにしていこうと話し合っています」