創立50周年JOMA総会開催 宣教の過去、未来語る事業発表

福音派諸教会が関わる宣教団、教派教団の国外宣教部などが加盟する、海外宣教連絡協力会(JOMA)の2021年度定期総会が5月11日にオンラインで開催された。1971年に設立され、加盟団体間の共通領域での協力、効果的な海外宣教を目的とするその働きは、今年50年を迎えた。今総会で新たに2団体が加盟し、「50周年記念事業」の開始を決議した。会長の吉永輝次氏がレポートする。

総会には、委任3団体を含めて会員17団体全てが出席、新たに2団体の新規加盟もあり、コロナ禍にも関わらず、主にある希望と日本の福音派諸教会の実力とチャレンジを垣間見る一時となり、大きな主の宣教のうねりを覚えずにはおれない総会となった。

新規加盟は、LMI(Liebenzell Mission International)世界宣教会、SIM(Serving In Mission)日本委員会。両会ともに世代交代の時を迎え、これまでの長い現地の必要に応える働きを継続しつつ、世界宣教の働きに関わる者同士の交わりを求めて下さった。LMIはニューヨーク邦人宣教とバングラデシュ医療宣教に、SIMはタンザニア宣教に働き人を派遣している。

JOMAの50年は、加盟する各団体がそれぞれ多くの支援者の祈りと献金に支えられてきた歴史そのものであり、同時に加盟団体同士の「宣教協力の50年」でもあった。宣教地の状況、協力団体、活動の方針と内容、背後にある教派教団的特徴と、ある意味すべてが異なるにもかかわらず協力することを約束し、不思議な導きによって始められた働きだった。

派遣宣教師一覧

総会では、今年より「JOMA設立50周年記念事業」を開始することを決議した。まずは「宣教フォーラム」を開き、“過去に学ぶ”時を持ちたい。1970年代の各団体初期の宣教師などを招き、当時の状況と現在から、時代の課題と普遍的課題、宣教と文化と教会との関係などなど、語り合いたい。継続して来年以降も宣教セミナーなどを準備し、さらに将来を見越して、50年後の宣教のビジョンを互いに分ち合いながら、「神のミッション」を考えたい。

総会に先立って、「独身宣教師のケアについて」をテーマにセミナーが行われた(「メンバーケアジャパン」との共催)。講師はOMF日本ホームサイドセンター総主事の佐味湖幸氏。全宣教師の三分の一弱程を占める独身宣教師の利点と課題などが分ち合われ、「暗闇を独りで歩かなければならない時がある」彼らへの祈りとケアの重大さを強く示された。(セミナーの詳細は事務局http://joma.jp/ まで)