齋藤直江さん

ゴスペルクワイアのシンガー、ディレクターとして活躍する齋藤直江さんが、5月に新型コロナウイルスに感染し9日間、ホテル療養を余儀なくされた。「希望が全く見えないような試練が立て続けにあった、そんな中でのコロナ感染でした。いかに自分の信仰が条件付きだったかに気づかされました」と、齋藤さんは語った。【中田 朗】
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感染源は、少人数の歌唱の場だった。こまめな消毒を徹底。マスクは、指導する齋藤さん以外は全員着用。2時間程度で、皆、前を向いて歌っていた。だが、その場にいた全員が感染していたことが後で判明した。
その翌朝、息子にお弁当を持たせた後、いつもどおり会社に出勤し、フルタイムで仕事をした。その後、闘病中の友人のお見舞いをし、翌々日も出勤。だが、その頃から空せきが出るなど体調不良に。しかし、その時は「風邪を引いたかな」ぐらいにしか思っていなかった。そんな日の夕方、歌唱の場にいた一人から連絡があった。「微熱があったので、病院に行って抗原検査をしたら陽性だった。ごめん!」
齋藤さんも急いで都の発熱センターに連絡。PCR検査の結果、陽性であることが判明した。(紙面で詳細掲載)

ホテルの一室。ここで9日間療養した。
薬と体温計、酸素濃度計