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教皇フランシスコが2015年に発表した「環境的回心」を呼びかける回勅「ラウダート・シ」はキリスト教内外で環境問題への取り組みを後押しした。同年にはパリ気候変動会議開催、国連「持続可能な開発目標」(SDGs)の発表があった。キリスト教内では毎年9~10月に環境に取り組むキャンペーン「被造物の季節」が福音派も含め、全世界的に実施されるようになった。

聖書信仰に立って環境問題に取り組む「福音に生きる持続可能な社会」をめざすコンソーシアム〈連合協同体〉では、理事の永沼猛志氏の呼びかけで回勅「ラウダート・シ」を読む会が始まった。7月16日には、第一回の読む会がオンラインで開かれた。

第一回は、永沼氏が担当し、『回勅 ラウダート・シ―ともに暮らす家を大切に』(カトリック中央協議会)から序の14節までを抜粋して読み、その後参加者で議論した。

1~6節ではカトリック教会の取り組みを振り返る。1971年には教皇パウロ6世が際限なき人間活動による自然破壊が起きていると懸念を示した。79年に教皇ヨハネ・パウロ2世は消費主義を警告し、道徳の尊重とライフスタイルの変革を強調した。教皇ベネディクト16世は、「成長モデルの訂正」を提案し、「人は自分だけで成り立っている自由な存在ではない」と、、、、、(2021年8月15日号掲載記事

次回は9月17日午後8時に開催予定。申し込みはtakeshi.naganuma@gmail.com(永沼)