環境配慮キャンペーン「被造物の季節」開始 分断された「神の家」回復へ呼びかけ

気候変動、海洋プラスチックごみなど環境問題への警鐘を鳴らす全世界規模の教会キャンペーン「被造物の季節」(Season of Creation、https://seasonofcreation.org/)が9月1日から10月4日まで開催されている。今年のテーマは「みんなのための家? 神のオイコスを新しくする」(A Home for All? Renewing the Oikos of God)。同ホームページでは、ガイドブックを公開し、テーマ説明、祈祷文、週ごとの聖書研究、祈り会や集会などの提案、具体的な環境配慮への取り組みなどを紹介している。

テーマにある「家」(オイコス)に、神に造られたすべての人間、自然、生物がこの世界において相互につながり、依存しあっているという意味を込める。「人間の貪欲や開発によって人と人、人と自然の間の尊厳が損なわれ、分断されている。特に産業革命以降に、神の創造の業が軽視され、私たち皆が神の家に住まうことが忘れられている」と主催者は語る。政治的、経済的な貪欲を悔い改め、公正で持続可能な生活に歩むことを勧めた。

「被造物の季節」を展開する提案として、写真や動画、ハッシュタグ#SeasonofCreation を使ったSNS、ブログの活用、祈り会、聖書研究会、特別礼拝、野外礼拝などの集会、さらに野外で環境への瞑想を深める「被造物ウォーク」、持続可能な生活スタイルを個人、団体で具体的に取り組むことも勧める。

同実行委員会には、カトリック、世界教会協議会、世界福音連盟、ローザンヌ運動などにかかわる人々が参加している。