追悼碑の前でメッセージする柴田氏(右端)

関東大震災、その混乱に乗じた流言飛語による朝鮮人虐殺から98年目の9月1日、各地で朝鮮人犠牲者を追悼する式典が開かれた。東京・墨田区の横網町公園内にある追悼碑前で行われた「関東大震災98周年朝鮮人犠牲者追悼式典」(同実行委員会主催)では、柴田智悦氏(同盟基督・横浜上野町教会牧師)が追悼メッセージをし、祈祷した。

柴田氏は「当時、キリスト教会の多くは朝鮮人虐殺について沈黙し、政府に悔い改めを迫る預言者的行動ができなかったばかりか、日本の朝鮮侵略、植民地支配、戦争に協力し、神社参拝、天皇崇拝という偶像礼拝に陥り、他国にも強要した。私たちは先祖が犯した罪を自らの罪と告白し、悔い改める必要がある。過去の過ちに目を閉ざさず、現在起こっていることに目を止め、二度と同じ過ちを繰り返さぬよう、また国に繰り返させぬよう改めて誓い、韓国朝鮮の方々に心から謝罪し、赦しをこう者であります」と語った。

犠牲者を覚え祈りを捧げた