2023年9月に東海地区で開催が予定されている第7回日本伝道会議(JCE7)に向け、動きが活発化している。JCE7開催地委員会は9月24日、「2年前大会 東海の宣教の歴史」をオンラインで開催。同盟福音基督教会芥見キリスト教会牧師で、東海聖書神学塾教師の鴨下直樹氏が講演した。
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鴨下氏は冒頭、東海地区は神社仏閣が全国的に多く、因襲の強い地域で、人口あたりの教会数から見ても宣教の進んでいない現状をデータで示し、その上で以下のように宣教の歴史を解説した。
プロテスタント宣教以前では、尾張人最初のキリシタン、コンスタンティノ(洗礼名)が1571年までの5年間に600人に洗礼を授け、その中には、96年に長崎で殉教した26聖人のうち4人がおり、17世紀半ばまでは秘密裏にだが、かなり大胆にキリスト教が広められた。その後、尾張藩にキリシタン宗門改め奉公が創設され、1667年までに千300人を処分、濃尾地方 (美濃・尾張) のキリシタンは根絶されたと言われるが、18世紀半ばに濃尾平野の治水事業のため薩摩藩から多くの移住者があり、隠れキリシタンが大量に流入したため、一度は根絶されたはずのキリシタンが秘密裏にその信仰を継承。今日に至るまで数多くキリシタンの史跡が発見されている。

(この後鴨下氏は、明治以降の宣教の歴史を解説し、現在進められている同盟福音基督教会の宣教とのつながりに、「不思議な神の摂理を覚えます」と語ります。2021年10月10日号掲載記事

鴨下氏