【放送伝道】「それどや!」ポッドキャストで配信 クリスチャンの疑問に答えます
教会とクリスチャンを元気にしたい
6月からポッドキャスト(Podcast)で配信中の、クリスチャンの疑問に牧師が答えるトーク番組「それってどやねん!」(それどや)が、人気を呼んでいる。パーソナリティーはフリーメソジスト・桜井聖愛教会(大阪府箕面市)の大澤恵太牧師と、クリスチャンコスプレイヤー「うさこ」さん。クリスチャンとして今さら聞けないような疑問や、教会では聞きづらい事柄、聖書に関する疑問等々、主にクリスチャンリスナーの様々なクエスチョンに答えていく、楽しくてためになる番組と好評だ。【藤原とみこ】
配信は毎月8の付く日。配信済みの番組はいつでも遡って聴くことができる。これまでの質問は「牧師って平日何してるの?」とか「イエス様は罪を犯す可能性があったの?」など、素朴なものから神学的な内容までバラエティー豊かだ。10月18日に配信された最新のテーマは「どうする? これからの日本宣教!」。リスナーの多くが若者で、メールやツイッターで寄せられる質問も若い世代からのものが圧倒的。若者たちが真剣に信仰に向き合い、宣教に取り組もうとする姿勢が、こうした声からも伺える。
番組を立ち上げた大澤さんは「柱にしていることは、クリスチャンの疑問に寄り添うということ。クリスチャンが元気になって、それが教会の元気につながればと願ってやっています」と、語る。
元々メンバー制の音声配信SNSクラブハウス(Clubhouse)のクリスチャンコミュニティーの中で、学びやメッセージを提供してきた。多くのクリスチャンと出会えることに喜びを感じ、もっと多くのクリスチャンとシェアできるポッドキャストでの配信を思いついた。
YouTubeなど動画編集の技術が必要なものとは違って、ポッドキャストは音声だけだから、無料の編集ソフトを使って手軽に始められる。個人のミニストリーとして自由に発信できるのも魅力だった。
「私の発言はあくまで個人の見解。キリスト教会を代表するものではありません。トークをきっかけに、皆さんが自分なりに考えてみるきっかけになればと願っています」
今やSNSは若者世代のコミュニケーションの主流になった。クラブハウスの集まりに誘われたクリスチャンでない人が、メッセージを聴いて洗礼に導かれたり、「それどや、聴いてますよ」と、初対面の人から声を掛けられたこともある。「オンラインと対面、両方を生かしていければ」と、この時代ならではの伝道牧会に取り組む。
(それでも大澤さんは「礼拝は対面が基本」だと語ります。2021年10月31日号掲載記事)