前島密(左)とぽすくまの切手

投稿者は、当時17歳の床井恵(けい)さん(イエス・キリスト・コミュニティ印西ウィングヒルチャペル会員)。20年2月、「かわいい絵柄の1円切手ほしい」というタイトルで投稿した。「私は友人と文通しています。かわいい切手を貼った時、とてもテンションが上がります!」、「一番額の小さい切手に、郵便制度の父・前島密さんの肖像では申し訳ないのではないかと思います」、「日本らしい絵柄だと、海外の人もうれしいのではないでしょうか」
この投稿が日本郵政の増田寛也社長の目に留まり、「潜在的ニーズが高い」として新切手の検討を開始。日本郵政のゆるキャラを使った1円切手が誕生した。
このことは、朝日新聞「声」欄の担当者を通じて知った。「まさか自分の投稿が社長さんの目に留まり、新しい1円切手ができるとは思わなかった。1円は刷れば刷るほど赤字。でも新しく作ってくださったことに感謝しています」
投稿に関しては、「母が以前、投稿して採用されたことがあり、抵抗なく私も出してみようかなと思った」と床井さん。「学校の先生や友達も喜んでくれた。私の投稿は校長先生が読んでくれていて、部活や担任の先生に知らせてくれていたので、みんな知っていた。高校の先生からは、『小さな声が反映されるんだよ』と励まされた。『買ったよ』と言ってくれる人もいて、本当にうれしかった」と語った。
「ぽすくま」1円切手は、50枚1シート50円(ばら売りなし)で、郵便局で購入できる。

クリスチャン新聞web版掲載記事)