香港と中国大陸のキリスト者に学ぶ 改革派西部中会2.11集会

松谷氏

 

日本キリスト改革派教会西部中会世と教会に関する委員会主催の2・11集会が、神戸市の神港教会、オンライン併用で開かれた。講師は中国キリスト教史が専門の金城学院大学宗教主事で准教授の松谷曄介氏。テーマは「恐れからの自由-香港と中国大陸のキリスト者の信仰の証しに学ぶ」。

 

教会は、暗闇の時代にあって光の子である

2013年から3年間香港を拠点に研究活動を行う中で、香港と中国の教会の人々と交流を深めた。独裁を強める習近平体制以降、19年からキリスト教界の状況が特に厳しくなったこと、その中でのキリスト者の信仰の戦いを語った。

15年に中国は「中華人民共和国国家安全法」を制定して、政治、軍事、文化等あらゆる領域に監視の目を光らせることを法的に定めた。習体制が掲げてきたのが「宗教の中国化」だ。キリスト教は若者を退廃させる西洋文化の一部として、取り締まりを強めた。

非公認教会の中でも各地の代表的な教会が閉鎖に追い込まれる例が続出し“国家政権転覆扇動罪”の罪名で逮捕された牧師もいる。

 

公認教会にも圧力をかけ、14年から教会堂の十字架の強制撤去が各地で相次ぎ、公安当局が十字架のかわりに中国共産党のスローガンを掲げた場所もあったほどだ。

 

「全面的ではなく、一部を強硬に取り締まることで、他の大多数を恐れさせるやり方をしている。見せしめのように。恐怖による支配です」

14年に香港で起こった「雨傘運動」は、民主派の立候補を排除した選挙制度改革案への抗議活動だった。これが多くの人の政治意識を高めるきっかけになり、19年の逃亡犯条例改正案は、教会関係者を含む200万人の抗議デモによって撤回に追い込んだが、20年の香港国家安全維持法(国安法)は可決された。

 

中国に反対する活動は法的に取り締まることができるようになった。「1年半の間に多くの民主派の団体、メディアが解散に追い込まれました。どんどん状況は悪化しています」

(さらに松谷氏は、香港の民主化運動とキリスト教との関わりについて語ります。クリスチャン新聞2022年2月27日号掲載記事)