平和の象徴“ピサンカ” パンとカラフルな卵が食卓に ウクライナの復活祭

ウクライナのイースターの食卓には、イースターパンの周りにピサンカが並ぶ

ロシアのウクライナ侵攻開始から2か月が経とうとしている。国民難民高等弁務官事務所(UNHCR)の3月30日の発表によれば、ウクライナ避難民は400万人を超えた。ロシア、ウクライナ両国で停戦交渉が続けられているが、まだ合意には至ってはいない。そんな中、世界はイースターの日を迎えようとしている。
ウクライナでは、イースターが近づくと、女性たちが手作りで卵にカラフルな色や模様を付け、イースターパンと共に食卓に並べてお祝いする習慣がある。そのイースターエッグのことをピサンカ(複数形はピサンキ)と言う。
日本とウクライナの文化交流を目的としたイベントやワークショップを行っている一般社団法人ジャパン・ウクライナ・パートナーズは、定期的にウクライナ日曜学校を開いているが、そのワークショップの一つとしてこの時期、参加者にピサンカの作り方を教えている。代表理事で、ウクライナに生まれ日本国籍を取得し、ウクライナ正教信者でもある末導ホルツ欧里香さんによると、「ピサンカの習慣は千年以上前から続いている」と話す。

手作りのピサンカ

こんな伝説があると言う。十字架を背負って歩くイエス・キリストに投げつけた石が、ピサンカになって投げた人のところに返って来た、と。「ピサンカは復讐(ふくしゅう)ではなく赦し、平和の象徴。多くのウクライナ人が知っている伝説。だから、ウクライナ人は平和を大事にする民族なのです」(クリスチャン新聞web版掲載記事)

針金につるしたピサンカ