ICVMクラウン・アワード21年度外国作品部門銀賞受賞 日本CGNTVドキュメンタリー番組

ステイホーム期のホームレス取材

 

日本CGNTV(パク・ドゥジン局長)は、横浜カナン・キリスト教会(佐藤敏・徐蓮凞〔ソ・ヨンヒ〕 牧師)のホームレス伝道の様子を映像に記録したドキュメンタリー番組「路上の隣人」(=写真=2021年制作)を、ICVM(International Christian Visual Media)が毎年主催する「ICVMクラウン・アワード」に出品。今年3月、21年度のベスト外国作品部門銀賞を受賞した。

 

ICVMクラウン・アワードは、今年で49回目を迎える世界最大のキリスト教コンテンツ賞。日本の作品では、20年の外国作品部門で映画「地の塩 山室軍平」(山田火砂子監督)が銅賞を受賞している。
「路上の隣人」は、横浜・寿町でホームレス伝道をしてきた横浜カナン・キリスト教会の活動を中心に、路上生活者たちの現実や、彼らが佐藤牧師夫妻や「ラザロさん」(元路上生活者のクリスチャン)たちとの関わりを通じて変化していく姿を、映像で伝える。

ナレーションは、ゴスペルシンガーの小坂忠さん。淡々とした味わい深い語り口調が、映像に深みを加える。CGNジャパンのYouTubeチャンネルにアップされた動画再生数は4月12日現在、19万に迫る勢いだ。

「路上生活者の撮影は初めてだった」と語る同番組ディレクターの田口摩耶さんは、制作の動機、きっかけについてこう語る。「ステイホームが叫ばれる中、路上生活者がどんな生活を送っているのか気になった。そんな中、みなみななみさんの『ななさんぽ』を読んで、横浜カナン・キリスト教会の働きを知り、撮影したいと思った。企画段階では、クリスチャン新聞の記事も参考にさせていただきました」

 

横浜カナン・キリスト教会の記事はこちら

印象的だったのは、3~4か月の撮影中に路上生活者のタカヤマさん(仮名)の洗礼シーンを撮影できたこと。「撮影期間中にまさか洗礼シーンを撮れるとは思ってもいませんでした」

佐藤牧師夫妻はじめ横浜カナン・キリスト教会のメンバーたちも、受賞を喜ぶ。佐藤牧師は、「この作品を見て、献金、献品してくださる方がいた。クリスチャンでない方から『見ました』と、電話やお手紙もいただいた」。「30年間、路上生活者を支援できたのは、そこに必要があったから。伝道は地上でしかできない。その最前線に教会があり、牧師がいる。ここが天国の門であることをアピールしていきたい」と語った。【中田 朗】

「路上の隣人」はhttps://www.youtube.com/watch?v=HnlUiIZqTEw で視聴できる。

クリスチャン新聞web版掲載記事)