卒業シーズンを迎えた3月14日、東京の「日の丸・君が代」強制に反対する市民団体・裁判原告団が共同して国会内で集会を開催し、多様な価値観が否定され、物言えない 教育現場の状況に異を唱えた。

  集会名は「『日の丸・君が代』強制反対 学校に自由を!大阪2条例を許すな・最高裁判決は何を物語るのか」。衆議院第二議員会館で開いた。 発言では三宅晶子さん(千葉大学)、澤藤統一郎さん(東京教育の自由裁判弁護団)が一連の君が代裁判を振り返り、、寺本勉さん(「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪事務局)が大阪の教育行政の動向、都立高校教員、保護者、元学生の青年らが、卒入学式や教育現場の現状について伝えた。また文部科学省担当者も登壇し、大阪府条例案についての見解を質疑応答した。

 大阪府では、大阪維新の会・松井一郎府知事が教育基本条例案・府立学校条例案、府職員基本条例案を2月府議会に提出し、大阪市では政治活動、組合活動などについてのアンケート、国歌斉唱時に校長が教員の口元を監視するなどの行為が問題になるなど、情勢が緊迫する。一方、東京では一連の最高裁判決が出そろい、累積過重処分を戒め、減給1月と停職1月の処分取消を言い渡し、強制と処分行政のありかたが問われている。