ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が5月8日に編集部あて寄せられた。提供されたキエフ周辺の写真とともに掲載する。

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いつも、尊いお祈りに心から感謝しています。

私たちは昨日、キエフ郊外にあるマカリフに来ました。ここには、私たちのオデッサ教会と交わりを持たせていただき、リハビリセンターを通じて協力関係を持ってきた教会があります。3月、ロシア軍がキエフを包囲している間、そこにあったマカリフ、アンドレイフカ、ブチャ、ボロディアンカ、イルピンなどで悲惨な破壊、虐殺行為が行われました。そのとき、マカリフの教会とリハビリセンターも閉鎖され、皆、散り散りばらばらになっていました。3月末にロシア軍がキエフ周辺から撤退しました。そして4月中旬からようやく牧師、教会員たちがマカリフ、アンドレイフカに戻り始め、今、礼拝が回復しつつあります。

破壊されたリハビリセンター(3枚)

 

 

今日(5月8日、日曜日)私たちはマカリフでの礼拝に参加します。
昨日は、牧師のママーキン師が、上記の町々(マカリフ、アンドレイフカ、ブチャ、ボロディアンカ、イルピン)を案内してくれました。今は瓦礫などが片付けられ、町の通りはきれいになっていましたが、1月か前は道を通ることができないほど、瓦礫(れき)、破壊された戦車や車両、さらには遺体が散乱していたと言います。昨日も人が少なくゴーストタウンのように静まりかえっている町の状態に不気味さと恐ろしさと悲しさを感じました。それらの場所では戦争が終息するまで本格的な復旧を始めることは難しいようです。

私たちがそれらの町々を訪ねていたとき、オデッサの兄から電話があり、「たった今、教会の近くで大きな爆発があった」という連絡を受けました。教会から約10分の位置にある施設に巡航ミサイルが着弾したといいます。その地区には教会員が数家族住んでおり、彼らからも後で連絡があり、凄まじい爆音とともに建物が揺れるくらいの爆発だったそうです。(幸い、この爆撃による死者は出ていないそうです。)
今日(5月8日)のオデッサ教会での礼拝が守られ、祝福されるようにお祈りください。

明日(5月9日)はロシアで対独戦勝記念式典が行われ、そこでプーチン大統領がウクライナ戦争に関して何らかの発表をするものと見られています。今後の戦争の展開に関わる発言があるものと思われ、注目されています。また、この日、ウクライナの主要都市に対して何らかの軍事行動(ミサイル攻撃など)が行われるかもしれません。どうか、ウクライナが守られるようにお祈りください。(この日、私たちはキエフ方面からベリカ・ビーガンに向けて移動します。道中の安全のためにもお祈りください。)

愛する兄姉の尊いお祈りに心から感謝しています。
船越真人・美貴