震災から1年が過ぎ、継続的な復興支援とと共に被災者とそれを支援する人への「心のケア」が重要になってきている。そんな中、聖学院大学(阿久戸光晴学長)は、被災地で心の傷をもつ子どもの心のケアを実践的に学ぶ「人間福祉学部こども心理学科」を4月に新設。それに先立ち、今年1月に実施した被災地でのニーズ調査を踏まえ、家族や保育士、教師などの支援者に向けた小冊子「子どもの心にそっと寄り添う─被災地の子どものケア─」(聖学院大学出版会、非売品)を2月に出版した。

 この冊子は、被災した子どもの支援を目的に、支援者・家族向けに編集されたもの。
 主な内容は、1.子どもの心のケア、2.親自身のための心身のケア(以上、聖学院大学総合研究所カウンセリングセンター編『被災者と支援者のための心のケア』より抜粋)、3.「絵本の読み聞かせ」について(執筆者・阿久戸氏)、4.子どもの心に寄り添う人を育てる(執筆者・窪寺俊之氏=聖学院大学こども心理学科長)など。巻末には「読み聞かせ」のための絵本紹介や、子どもに関する支援活動に取り組む団体リストを掲載する。(中田 朗)

聖学院大学人間福祉学部こども心理学科の
URL http://www.seigakuin.jp/contents/faculty/dcpd/

写真=冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケアー」