熱海土砂災害から1年 被災者のために 孤立深める人々に祈りを
熱海土砂災害発災からちょうど1年目の7月3日、いまだ困難の中にいる被災地の人々を覚え共に祈る「熱海土砂災害被災者のために祈る~Pray for ATAMI~」(オペレーション・ブレッシング・ジャパン〔OBJ〕主催)がオンラインで開催された=写真下=。
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熱海伊豆山の土石流災害は幅100m、深さ10mの土砂が約2キロにわたり一気に崩れ落ち、被害棟数128軒が流出。消防庁調査によると、今年4月の時点で死者27人、行方不明者1人。
ОBJは発災翌日から現地調査と緊急支援活動を開始。支援拠点へ飲料水、衛生用品などの物資を配給した。また町内会と連携し、一人暮らしの高齢者などにお弁当や生活物資を届ける活動をした。
発災当初から現地で活動を行ってきたOBJ緊急災害支援担当の弓削恵則スタッフは、「生きていくことはしんどいが、生きていることに日々感謝している」という現地の高齢者女性のメールを紹介。「彼女の家の前は土石流が流れた場所。コロナもあって生活が不安定だったが、OBJスタッフや二宮一朗先生(日本イエス・神田川キリスト教会主管牧師)などの支援もあり、お声掛けを続けてきた。雨が降るとあの恐怖がよみがえってくるそうで、そのたびに『お祈りしていますよ』とお伝えしている。そういう地域の人たちに丁寧に寄り添っていけたらと思っている。また、私たちが支援に入った地域は高齢化率46%。なるべく現地に足を運び、孤立を深めている人たちに気持ちを祈りを届けていけたらと思っている」と語り、被災者を覚えて祈った。
続いて、昨年10月から今年6月までの熱海伊豆山地区での復興コミュニティー支援について報告。実施回数は89回、受益者はのべ658人に上ったという。4か月ぶりに伊豆山小学校が再開された頃について、キッズクラブ担当でOBJ復興コミュニティ支援担当の南條吉輝スタッフは、「プログラムをしている時にじっと座れない様子もあり、、、、、、、
(クリスチャン新聞2022年7月17日号掲載記事)