新しい支援の始め方「Chosen」 「選んでくれてありがとう」 ワールド・ビジョン・ジャパン

国際NGОワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)主催のイベント「紛争、新型コロナ、気候変動、子どもたちの未来はどこへ?~希望をもたらす新しい支援の始め方」が7月2日、東京・港区六本木の株式会社Speeeイベントラウンジとオンライン併用で開催。当日は、アフリカの支援地域から帰国した望月亮一郎スタッフの報告、カンボジア現地駐在員の李義真スタッフが現地の子どもたちの様子を生中継し、また、子どもたちに希望をもたらす新しい支援の始め方Chosen(チョーズン)の紹介があった=写真下=。
【中田 朗】
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Chosenとは、貧困によって選ぶ自由を奪われている子どもたちが、自分の意思でスポンサーを選ぶ、チャイルド・スポンサーシップの全く新しい始め方。
手順は以下の通り。まずチャイルド・スポンサーを希望する人の写真を預かり、それを現地に送る。子どもたちがその写真を見て、スポンサーになってほしい人を選ぶ。そして、どうして選んだのかを手紙に書く。選んでくれた子どもの写真と手紙が、セットでスポンサーに届けられる。
紹介映像では、子どもたちに選ばれた日本人のチャイルド・スポンサーたちのコメントが聞かれた。「支援が必要な子どもたちに物資を届けるのも大切だが、その前に自分で何かを選んだという決断が、後に今の自分があると思ってもらえる。僕が想像していた支援の一歩上の支援になるのかなと思って参加した」、「日本をどう思っているか分からなかったので、日本らしい和服姿の私の写真を送った。それを一人の子が選んでくれたのが不思議な感覚で、うれしいのと可愛さと応援の気持ちでいっぱい」。自分を選んでくれた子どもの写真を見て感激する姿も映し出され、「私を選んでくれてありがとう」という気持ちを表していた。
昨年の実施では予想を上回る反響があったと言う。今年は7月1日から30日まで、Chosenの参加者を200人限定で募集している。参加希望者はWVJのウェブサイトURLhttps://www.worldvision.jp/childsponsor/chosen.htmlから。