前列左から中野氏、竿代夫妻、三谷夫妻、唄野氏、柏木夫妻

 

 

第26回日本福音功労賞顕彰式(日本福音振興会[村上宣道会長]主催)が11月7日、千葉県市川市の山崎製パン総合クリエイションセンターで開かれた。コロナ禍で3年ぶりの開催となった今回、日本バプテスト教会連合印南教会・田辺教会牧師の三橋信昌(90)、イムマヌエル綜合伝道団牧師の竿代照夫(81)、社会福祉法人日本キングス・ガーデン創設者の三谷六郎(92)、キリスト者学生会(KGK)協力主事の唄野隆(91)、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長の柏木哲夫(83)の5氏が顕彰された。【髙橋昌彦】

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三橋氏は、ビリー・グラハム国際大会等、海外有名講師の日本宣教において通訳として奉仕し、日本福音同盟世界宣教理事として日本の教会が世界に目を向けることに貢献した。 体調不良の三橋氏の代理で出席した中野拓哉氏(クロスロード・バプテスト教会牧師)が挨拶文を代読、「今年卒寿を迎えた。漢字の卒には、兵士、しもべの意味がある。仕えるために来られたキリストの兵士となり、しもべとなって教会に仕える幸いを感謝している」と述べた。

竿代氏は、ケニアにおける宣教とともにアフリカ福音教会の都市教会戦略作りを指導。帰国後は牧会とともに日本伝道会議、日本聖化協力会など超教派活動に尽力し、「聖書 新改訳2017」の出版に貢献した。

挨拶で「賞を受けるような者ではないが、これがどなたかへの励ましになるならと考え、お受けした。中学2年で献身して以来、主は役立たずの私を忍耐して用いてくれた。励ましてくれた同僚牧師、信徒、また妻に感謝する。ただ主の御名があがめられるように」と語った。

三谷氏は、クリスチャン老人ホーム建設のビジョンが与えられ、アメリカでの学びと訓練ののち、シアトルのFBC教会から老人ホーム建設のための宣教師として送り出されて帰国し、軽費老人ホーム筑波キングス・ガーデンを設立。「福祉と宣教」の使命のもと、日本キングス・ガーデン連合の発展に貢献した。

挨拶で「何も持たない者が、無から与えられた主の言葉にかじりついて、17年かけて筑波の地に実を結んだ。私の誇るところはなく、ただ主のあわれみ。この働きのために祈り、協力してくれた全ての人に与えられた賞だと思っている。いずれ天の御国で栄光の冠を一緒にいただき、主を賛美したい」と語った。

唄野(ばいの)氏は、1951年にKGKの夏期学校で主と出会い、その後関西地区の夏期学校開催を契機に、KGKの働きが関西地区で拡大、大学卒業後に協力主事となった。無牧の「家の教会」を設立し、のちに堺大浜キリスト教会となる。学生や卒業生たちとともに、講演会やセミナーなどを通し、家庭、夫婦、養育のあり方を求め、書物や実生活を通して、大きな模範を示した。また、国際福音主義学生交友会(IFES)東アジア地区代表実行委員を務めた。

絢子夫人が挨拶文を代読し、「何か事を成し遂げた意識はない。恵みの流れに流された人生。関西でのKGKの働きが全国に及び、IFESを通して世界に学びの輪が広がった。今日、この恵みをともに喜ぶことを許されていることを感謝している」と述べた。
柏木氏は、淀川キリスト教病院で日本初のホスピスプログラムをスタートし、のちにホスピスを開設、その全国展開に指導的な役割を果たした。また、多くの著書を通して、病める人々に慰めと希望を与えた。

挨拶で、「今まで約2千500人を看取ってきた。看取りはチームの働きで、医師、看護師に加えて、ソーシャルワーカーや、宗教的なケアも必要。なんとか日本の文化に根付いて欲しい。現在全国に500近い緩和ケア病棟があるが、明確にホスピスを名乗っているのは37。多くの緩和ケアでは、魂のケアがなされていない。人間の痛みはトータルなもの。魂のケアは大事。それをきちんと考えている日本福音振興会が、この賞を出しているものと理解している」と語った。

2022年12月04日号掲載記事)