ミャンマー軍事クーデター2年 緊迫状況今も
「人も自分も助かる道求めたい」 クーデター直後からオンライン祈祷会開き続けた渡邊さん
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ミャンマーの教会を、「プリミティブなもの、遅れているもの」として見る見方を「植民地主義時代の続きをやっていることになるのでは」と、自身の反省を込めて指摘した。
さらに「概説的な」説明にも注意を払う。「統一見解、共通認識といったものの中で、小さな声が埋没する。小さな違いが言いにくい、マイノリティーの歴史が語られなくなる」からだ。「エビデンスがないと言われたとしても、語る人にとっての真理を尊重していきたい」と述べ、ミャンマーについて語った。
クーデター後、一回だけのつもりで始めたオンライン祈祷会は100回近く続いている。「目に見える暴力に対して、祈りは目に見えない。だからやるべきだという思いが強まった」と話す。
ミャンマーで実施されたCDM(市民不服従運動)も紹介。学校に通わず、オンラインで学習を続ける学生、実家や農村に逃れ、非公式の学校を開く教師たちの姿を伝えた。
ミャンマーの最大教派であるミャンマー・バプテスト連盟(MBC)はクーデター後、軍に対して非難声明を発表した。当時の代表は危険を逃れ日本に避難している。教会の焼き打ち、牧師の射殺なども起きた。教会堂を避難所としているところもある。
日本にいるミャンマーの人たちは街頭アピールしてるが、ヘイトにさらされている。「彼らは『日本の皆さん申し訳ありません』と言って話す。謝るべきは態度を表明できない日本のほうだ」と渡邊さんは述べた。
最近、ミャンマーのキリスト教関係者に勲章を与えるという発表があった。「拒めば反抗となり、受け取ったら軍になびくことになる」、、、、、、
(2023年01月01・08日号掲載記事)