昨秋出版された『D6─教会と家庭をつなぐ次世代育成ミニストリー』の出版記念講演会(D6ジャパン主催)が、1月27日、お茶の水クリスチャンセンターのチャペルを会場に、オンライン配信も併用して開催された。このために来日した原著者ロン・ハンター氏などの講演に、会場と配信を合わせて約350人の参加者が、熱心に耳を傾けた。

ロン・ハンター氏(左)

「D6」はロン・ハンター氏(D6創設者、ランドールハウス出版社代表取締役)を中心に2004年にアメリカでスタートした取り組み。申命記6章を主題聖句として掲げ、聖書の原則に基づいて、教会と家庭が連携・協力しながら次世代を育成することを目指す。
現在では、シンガポール・マレーシア・韓国・フランスなどアメリカ以外の各国にも広がり、日本でも関心が高まっている。昨年6月にオンライン開催されたアジア福音同盟(AEA)主催のカンファレンスには、日本国内から300人を超える参加者があり、これを機に「D6ジャパン」の働きも始まった。
この日の講演会は、冒頭に同書の訳者でもあるD6ジャパンディレクターの岩上真歩子氏(日本ホーリネス教団久喜キリスト教会牧師、AEA女性委員・子ども委員)が申命記6章4~7節を読み上げ、参加者に考えてほしいテーマを投げかけ始まった。
午前は「D6ミニストリーとは」と題し、海外からのゲスト2人が講演。まずロン・ハンター氏が「教会と家庭に仕えるD6」としてD6のあらましを紹介。「40年以上にわたって、アメリカのクリスチャンは次世代育成を教会に丸投げしてきました。しかし、教会で過ごす限られた時間だけでは不十分です。かと言って、すべてを家庭が担うこともできません。教会と家庭が聖書に基づき、協力・連携・補完し合いながら進めていくことが求められます」と述べた。

D6─教会と家庭をつなぐ次世代育成ミニストリー』 いのちのことば社 1,430円税込

続いてグゥエン・ロザリオ氏(AEA子ども委員長、カンボジア宣教師)が登壇。「D6のこころ」をテーマに、D6の基盤となる聖書的価値観や考え方を中心に講演した。
2本の講演を受けて宇賀飛翔氏(AEA青年委員、One Hope Japan)がレスポンス。理念を具体化するための方策などについて、それぞれの講演者に質問した。
午後は「人が育つ・家庭が育つ・教会が育つ」をテーマに、日本人による講演と報告があった。
杉本玲子氏(町田中央教会教育牧師)は、自身が英国と日本で出産した際のサポート体制の違いや、子育てで試行錯誤してきた体験を基に、日本の家庭や教会にできる取り組みを問いかけた。
錦織寛氏(日本ホーリネス教団東京中央教会牧師)は、同書の内容を構成に沿って紹介しつつ、D6の学びを通して家庭や教会が実を結んでいくための取り組みを具体的に提言した。
活動報告では、ファミリー・ミニストリーについて丸山園子氏(日本同盟基督教団習志野台教会牧師)が、今秋開催される第7回日本伝道会議(JCE7)の次世代育成プロジェクトについて小山望氏(日本同盟基督教団八千代聖書教会牧師)が、そしてD6ジャパンについて岩上真歩子氏が、それぞれの取り組みを紹介。そうした働きが連携しながら、全世代育成を目指してさらに実を結んでいくように、参加・協力・支援を呼びかけた。
5月19、20日にはAEA主催の全世代育成/ファミリーカンファレンスもオンラインで予定されている。詳しくはD6ジャパンのウェブサイト(URLhttps://d6japan.com/)まで。

2023年2月12日号掲載記事)