昨年2月24日に始まった、ロシアによるウクライナ軍事侵攻から1年。現在もなお多くの避難民・難民が増加し、先の見えない、いつ終わるか分からない不安の中にある。1日でも早い終戦を願いつつ、今苦しみの中にいる人々のいのちを守り、今日を生き抜く希望を願い、ハンガーゼロは、祈りとみことば「最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです」(マタイ25・40)に導かれ、沖縄で二つのチャリティイベントを、ライフセンタービブロス堂、沖縄バプ連盟・那覇バプテスト教会の協力で開催した。
2月25日には、ビブロス堂で映画「ひまわり」を上映。映画に先立ち、ある映像を紹介した。ロシアがウクライナに侵攻した日、ウクライナの婦人がロシア兵に向かって「…ここで何しているの! この種を持っていきなさいよ。あんたが死んだ時、そこからひまわりが生えるように…この種をポケットに入れてよ」と詰め寄っている。
ウクライナの国花でもあるひまわり。映画では、一面に咲き誇る広大なひまわり畑の下に、多くの第二次世界大戦の戦死者が埋葬されている。その悲しみの場所でまた戦争が繰り返されていることに、複雑な思いがした。

26日には那覇バプテスト教会で、同教会員の金城まさいさん、新垣勝利さんによるお笑いコンビ「アイアム」が、ハンガーゼロ・ウクライナ支援とのタイアップで、単独漫才ライブを開催した。「アイアム」という名前の由来は、出エジプト記3章14節の「わたしはある」から。神様の福音を漫才やコントにして伝えている有望な若者たちだ。単独ライブでは、漫才、コント、予め収録した映像でウクライナのクイズを織り交ぜるなど、工夫された内容で来場者を大爆笑で包んでいた。

左からお笑いコンビ「アイアム」の金城さん、新垣さん、ハンガーゼロの田村さん

ウクライナの人たちが心から笑える日を願って

アイアムの二人は次のようにコメントした。「現在、世界で問題視されてるウクライナでの戦争。笑えない現実がそこには多くあると思う。笑いの中には必ずしも喜びがあるとは限らない。誰かをあざ笑ったり傷つけてしまうこともあるのが笑いだ。だが、喜びの中には必ず笑いが、笑顔が生まれる。僕ら自身が喜びをもって歓迎し、来てくださった方々がまた喜びを持てて、集った方々が少しでもウクライナについて考える機会になればと思って構成していった」
「この小さな島の小さなイベントの中の小さな僕たちがウクライナのことを覚え祈れたならば、神様はきっとその場所に多くの希望と力を与えてくださるはずだ。ウクライナで苦しんでいる方々が主にあって喜びが与えられ、本当の意味で笑えるようお祈りしている」
「アイアムは1月から東京で生活し、活動を続けている。沖縄でも東京でも、様々な場所でこの笑いを通して福音と元気の輪を広げていきたいと思っている。YouTubeチャンネルもあるので『アイアム 漫才』で検索して観てほしい! チャンネル登録もお願いします! 今回のライブで、アイアムのYouTubeチャンネルを知っている人は一人もいなかった。助けてください!」(レポート=ハンガーゼロ・田村治郎)