韓国で異端とされている「喜びニュース宣教会」の関連団体IYF(NPO法人国際青少年連合)主催の音楽会を駐日韓国大使館文化院が後援したことについて、埼玉県の狭山・入間地域牧師会有志らは5月18日、東京・四ッ谷の文化院に沈ドンソプ文化院長を訪ね、後援は特定宗教を支持する行為であり憲法の信教の自由や公務員法に違反する、とただした。

 問題のイベントは「喜びニュース宣教会」関連のグラシアス合唱団による春の音楽会(5月3日、入間市市民会館)と、同クリスマス・カンタータ(同4日、新宿文化センター)。埼玉、東京など広範囲の教会に案内や招待状が届き、実態を知らずに教会員に告知する教会もあり混乱が起きた。入間市市民会館では市長が挨拶するなど、韓国大使館文化院後援の影響は大きいとして憂慮した牧師らが申し入れたもの。

 これに対し沈文化院長は、「IYFから後援依頼を受けたのは青少年のキャンプ(5月1縲怩S日、国立オリンピック記念青少年総合センター)。日本政府が認めたNPOであり韓国の本庁でも後援の実績があるので後援したが、音楽会にはしていない」として、事情を調査すると回答した。(根田祥一)