駅からの通り沿いにクリニック


院内には聖書の言葉や聖句の詩画が並ぶ

茨城県、霞ケ浦のほとりの土浦市。駅と直結する市役所を抜けて、商店街を歩くと「わたひきクリニック」(綿引秀夫院長)の看板が見えた。待合室から診察室へ向かう廊下には、聖書の言葉や聖句の詩画などが並んでいた。

綿引さんは内科医から出発し、精神科も専門とする。「心の病を持つ人に対しては、まず、家族、友人、社会の偏見がある。この世の価値観は『できること』がいいこと。『できない』ことを理由にパワハラを受けるケースもある。そのことで本人も他人と比較して落ち込むこともある」と話す。

「医者の中でも精神科への偏見がある」と言う。精神科医となり、理解したのは薬の必要性だった。「病が落ち着いても、薬を減らしたために再発してしまうことが多い。そして以前の状況には戻れないことも多い。心の病気は話を聞くだけでは治らない。上手に薬をもちいることが大事で薬も神様が与えたものである」と語った。

内科医が精神の病を抱えた人を診療しないという状況を見て、「内科と精神科の両方を勉強しよう」と思った。知的障害を抱えていた妹の存在も大きかった。妹が通っていた精神科では、カウンセリングはするが、薬の処方がうまくいっていなかった。家では妹の興奮状態が収まらず、暴力に発展することもあったが、現在は綿引さんが主治医となり、安定している。

もともとは研究者を目指して薬学部に入った。だが業績にこだわる研究者の姿を見て、「自分のためではなく、人のために生きよう」と、医学部に入学し直した。人生の目的を考え、聖書に行きつき、大学の聖書研究会にも参加した。「医療を通して福音を伝える」というクリスチャン医師の証しにも触れ、伝道活動に励んだ。

「心の病になった人は具合が悪いときは、福音を聞くどころではない。ある程度症状が良くなったときに、その人は人生の意味を考え始める。もともとも持っていた夢を断念しなければならない。その時、福音が届く。どのタイミングでその方に福音を伝えるべきか、、、、、、、、

【高橋良知】

2023年07月02日号 04面掲載記事)

 

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