18歳から30歳まで38か国1,800人が集った

西から東まで、アジア全地域の青年らが集まった青年宣教大会「アライズ・エイジア」が7月25から29日にタイ・バンコクで開かれた。18歳から30歳まで38か国1,800人が集い、テーマ「福音が届いていない地へ出ていきなさい」を受け取った。アジア福音同盟、ローザンヌ運動、アジア神学協議会をはじめ40以上の宣教団体・学生団体が協働。300人以上が大会後の応答として、1~2年の宣教師インターンシップ・プログラム「Go Nowプロジェクト」に登録した。大会には日本からは37人が参加した。

聖書メッセ―ジほか、デジタルミニストリー、社会正義、ビジネス、都市宣教などの講演を全体で共有。ワークショップでは、日本、北朝鮮、イスラム、チーム形成、リーダーの霊性、精神疾患、被造物ケア、人身売買、言語教育、スポーツ、など50以上の多様なテーマが扱われた。

ステアリング・コミッティーに属し、大会の創設・運営に関わった武田考平さん(米国・フェイス・バイブル教会牧師)は「各講演者が、自らを捨てて、主に従う献身の証しをしながら聖書のメッセージを届け、若者たちが悔い改めと献身の応答をした。その場の挙手で終わらず、具体的に未伝地での2年間の宣教師インターンシップに登録してもらう仕組みをつくったのがこの大会の特徴」と話した。

全体の印象として「インドや香港、モンゴル、中国語圏などの勢いを感じた。その国の給料5か月分の渡航費を払って参加する若者もあり、インパクトがあった。日本とアジア各国では温度差があるが、このような大会で、アジアの宣教熱が日本に伝導することを期待しました」

2月にリバイバルが起き、連日悔い改めの祈りが続いた米国アズベリー大学からも証しがあった。「本大会でもアズベリーのように悔い改めの祈りが自然に導かれた。運営側としても、扇動するようなことはせず、自然な聖霊の流れがあった。アズベリーの方々の謙遜な姿にも学びました」

日本への関心の高さも見られた。武田さんは「日本宣教は本当に難しいのか?」という題でワークショップを担当。定員をこえる参加者が集まり、活発な質疑応答がなされた。日本への宣教師インターンシップには40人以上が登録した。現在、日本側のインターン受け入れ団体はOM(オペレーション・モビライゼーション)日本と、日本キャンパス・クルセード・フォー・クライストが担当。

今後もアライズ・エイジアは宣教師インターンシップを挟みながら数年ごとの開催を予定している。インターンは、登録者を審査の上、訓練を経て、現地の団体、教会とつなぐ。「日本ではローザンヌ運動のつながりで、250人以上からなる『日本若手世代リーダー(YLG)』のネットワークがあり、連携したい。次世代継承と言われるが、世代や国籍をこえ、多世代・全世代のリーダーが尊重し合いながら、日本宣教のために協働していくビジョンが与えられている。今回アライズ・エイジアに参加した若い人たちの生の声をきいてほしい。若者が上の世代を刺激してくれることを期待している」と話す。

8月25日にはアライズ・エイジア参加者による感謝報告会。来年3月11~14日に日本YLG大会を埼玉で開催。講師は安藤理恵子さん(玉川聖学院学院長)とダグ・バーゼルさん(ローザンヌ運動元国際総裁)。参加者は25~45歳で完全推薦制。【高橋良知】

2023年08月20日号 04面掲載記事)