去る7月7日から14日、竿代照夫氏(インマヌエル)はじめ、NPO法人ケニア・コイノニア友の会ジャパンの7人で、ケニアのマイマヒウにあるコイノニア教育センターを訪ねました。コイノニア教育センターは、2003年に首都ナイロビ市内のキバガレスラムの子どもたちを対象として、市橋隆雄宣教師とさら夫人が始めた働きです。設立当初は幼稚園(コイノニア幼稚園)のみでしたが、ニーズに応えて拡大し、現在は幼稚園児から高校生まで約130名の子どもたちが在籍しています。

女子生徒たち

今回の訪問の目的は、コイノニア教育センターの創立20周年式典に参加するとともに、マイマヒウに建てられた校舎や学校施設をこの目で見て、日本の支援者にお伝えするためでした。残念ながらケニアは簡単に行き来できるところではありません。未だに入国ビザが必要、日本からの直行便はなく、航空券も安くはない、どこで乗り換えても往復にそれぞれ丸一日を要するなど、課題があります。

さて、7月8日夕方、ナイロビ空港からの車は市街地を離れて、マイマヒウへ向かって行きます。ちょうど日没の時間と重なり、大地溝帯を挟んで沈む夕日は、アフリカへ来たことを実感させるすばらしい瞬間でした。

翌朝9日は、コイノニアの20周年感謝礼拝が、屋外に建てられたテントで行われました。在校生と教師だけでなく、卒業生、保護者、理事たちも参加して、「コイノニア・ファミリー礼拝」としてささげられました。証、歌、賛美、ダンスなどがささげられ、竿代氏が説教しました。またわたしも日本のサポーターの皆さんを代表して、ご挨拶をしました。礼拝後の食事もおいしく、照りつける日差しのもと、真っ赤に日焼けしつつも、楽しいひとときを過ごしました。ちなみにケニアの国語はスワヒリ語、公用語は英語です。

感謝礼拝で

 

感謝礼拝で

10日は午前7時半からの「朝礼」に出席してお土産のスポーツ用品などを手渡し、教室や400メートルトラックを備えた運動場での授業を見学したり、昼食を食べながら生徒たちと会話をしたりしました。この昼食後、私たち7名は三つに別れました。竿代氏は、かつて宣教師として開拓伝道されたナクルの教会を訪ねられ、もう一人は帰国前日まで女子寮に泊まり込んでボランティアにいそしみました。残り5名はマサイマラへのサファリ(動物見学)に出かけました。それぞれに有意義な時間を過ごし、13日は理事会のご招待でブランチをいただき、帰国の途につきました。

屋外での朝礼

わたしたちの法人は、認定NPO法人ですので、「宗教活動」と見なされることは行えません。しかしNPOとしては経済的支援をしながら、一キリスト者としては、教会を通して、宣教の視点から祈りつつ支えることができます。

訪問団と教師たち

9月23日には「市橋隆雄先生・さら先生を囲む会」をお茶の水クリスチャンセンターで開催します。詳しくはホームページをご覧ください。

(レポート=大井満・ケニア・コイノニア友の会ジャパン)