「日韓和解と平和プラットフォーム」が主催する「第2回日韓ユース平和フォーラム」が、8月29日から9月2日にかけて行われた。同フォーラムは、「平和構築のための韓日青年フォーラム2022」に始まり、今回が第2回。両国の大学やYMCAなどの団体から青年が集まった。最終日には「第2回日韓ユース平和フォーラム宣言」が発表された。

関東大震災・朝鮮人虐殺からちょうど100年の今年は、隅田川・荒川周辺の虐殺現場へのスタディツアーや、追悼集会参加などのプログラムが組まれた。

日本からの参加者代表はフォーラムをこう振り返る。
「現場に足を踏み入れることは、他に代えがたい学び。虐殺犠牲者の経験が私たちの記憶の一部となった。当事者の葛藤、魂の叫び、熱い願いに向き合った。歴史の事実と、現代まで続く差別から、目を背けてはならないという思いが強まった。過去の人と私たちの、記憶が尊重される社会が訪れるように」
「昨年をふまえ、さらに連帯を深め、大切な時間をともに過ごすことができた。来年も新たな気づきや葛藤、努力の証しをともに確かめ合えるよう願っている」

韓国からの参加者代表はこう語った。
「当事者にとっては過去ではなく今の問題。私たちは歴史を学ぶことに留まらず、歴史を能動的に受け入れ、新しい歴史を書いていかなければならない」
「在日同胞は、虐殺は今も起こりうると考えながら、排除される不安の中で生きている。国家の混乱した理念で人を判断することのない社会を、作っていかなければならない」
「歴史は未来のための資産。地理的に近く多くの過去を共有する韓日は、未来も共有していく。謝罪と健全な議論、正しい歴史を学び連帯することが、未来を造る」
「今回の美しい思い出と絆を、この一度で終わらせず、兄弟姉妹のような関係で話し合い続けていくことを願う」

「宣言文」を読み上げる

2023年09月24日号 03面掲載記事)