9月22日に閉会した第7回日本伝道会議(JCE7)は、日本国内だけでなく海外からも、また日本福音同盟(JEA)に加盟していない団体からも参加者を迎え、その交流の時となった。今回その機会を主導したJCE7の大会会長、JEAの総主事は、大きな成果があった、と語る。
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JEA以外の国内団体としては、日本ナザレン教団、日本基督教団、カトリック中央協議会(CBCJ)、日本キリスト教協議会、日本ペンテコステネットワーク、日本聖書協会から参加があり、初日、2日目のセッションの後、昼食の時間にJEA主催の懇親会が開かれた。伝道会議は今までもその性格上、教派的にも幅広い協力、参加を掲げてはきたが、開催地の関係者が出席するなどを除いては、これだけJEA以外から参加を得たのは初めてだという。「皆さん、セッションに参加し、分科会にも出た。CBCJの方は急用ができて初日だけで帰ったが、他の方からは、懇親会で3分ずつご挨拶をいただいた」

WEA総主事シルマッハー氏

そこでどの団体からも出されたのは、教会員・教職者の減少、高齢化の課題だった。「同じ問題を共有している。これからは協力してやっていくしかない、という雰囲気はすでに培われている。この伝道会議に自分の団体からももっと参加させたい、という声も多かった。伝道会議が、宣教協力のハブになっていく手応えを感じた。具体的にはこれからだが、スタート地点には立ったと思う」
海外からは、世界福音同盟(WEA)総主事と、韓国福音協議会(KEF)から4人を招待した。WEA総主事が、その立場で来日したのは今回が初めてだという。「今まで不明瞭な部分があったが、JEAがWEAに加盟する正会員であることを、総主事が直接、確認した」
総主事は懇親会でメッセージ。懇親会の後には、JEAとKEF、WEAで会談が行われた。「WEAはワールドオリベットアッセンブリー教団創設者のダビデ張氏と、今年5月に関係を断ったことを明言した。韓国側はそのことをこの時まで知らなかったようだ。JEAとしても、WEAからの話として、直接確認できたことは収穫だった。韓国内では福音派教会の混乱があったが、現在、韓国教会総連合(UCCK)が福音派の組織化を進めている。それにはもう少し時間がかかるとの説明がKEFからあり、WEAもそのことに理解を示した。いずれUCCKがWEAに正式加盟することになるだろうと思う。WEAは、今回韓国の状況を整理できただろう。JEAとしても、韓国教会との交流、協力関係を再構築していくことを確認した」

2023年10月22日号 02面掲載記事)