【関西だより】《西の窓から》第3回 笹田文章
今年開催されました第7回日本伝道会議の「JCE7東海宣言『おわり』から『はじめる』私たちの祈り」において、「主よ、私たちは教派・教団・教会・働きの壁を越えて、仕え合い、学び合い、一つのからだである教会として協力して宣教に取り組みます」と祈りました。
それは、イベントのある時には協力するといったレベルではなく、毎年、定期的に協力して宣教に取り組めるように、という願いが込められていると思います。
大阪に「大阪宣教祈祷会」という超教派の宣教団体の働きがあります。今までに、「大阪府民クリスマス」を50回、「大阪府民イースター」を41回開催してきました。そのための祈祷会をほぼ毎月開催しています。30年くらい前からは、福音派とペンテコステ派・カリスマ派双方の協力教会が集まり、共に仕え合い、祈り合い、毎年この二つの集会を開催してきています。各教会教職者の聖書の強調点、教会観は確かに違います。しかし、それは大阪宣教祈祷会では主張せず、ただ、一人でも多くの大阪府民にキリストの福音を伝えたいと思う情熱で一致しています。かつてあった教派を隔てる大きな壁は、近年あまり感じられなくなっています。
集会の準備は各教会の教職者が中心となり、当日は信徒の応援も得ながら、まさに共に仕え合い、祈り合って二つの集会を開催しています。近年、参加者アンケートでの傾向では、案内チラシを見て集会に来る未信者の割合は減ってきています。その部分だけ見ると、毎年2回の集会を開催するメリットがないように思えます。しかし、各協力教会の求道者が教会の信徒と共に来られる割合が増えてきています。そして、大阪府民イースター・クリスマス両集会が、決心する機会として用いられているのです。
教会単独で毎年、伝道集会を開催し、未信者を誘っても来てもらえない、来ても決心に至らないケースが増えて、伝道集会を開催しなくなる傾向があります。では、直接、聖日礼拝にお誘いして、来てもらえるかといえば、なかなか来てもらえない現実もあります。そのような教会、信徒の方々に、教派を超えた宣教協力の実である大阪府民イースター・クリスマス両集会を用いていただきたいのです。そして、その趣旨に賛同する協力教会がさらに増えていくことを願っています。
一人の魂がキリストを信じ、救いを受けるためには、、、、、
(大阪宣教祈祷会実行委員長、日本メノナイトブレザレン教団平野キリスト教会牧師)
(2023年11月12日号 06面掲載記事)
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