朝鮮人虐殺は現代と地続き

関東大震災朝鮮人虐殺から100年にあたる今年、各地で集会が行われた。

８月の「信州夏期宣教講座」では、虐殺が起こる要因となった明治政府による朝鮮半島植民地支配を指摘する一方、当時の牧師としては唯一事態を直視した柏木義円に着目した。

地震発生の９月1日前後には、「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者100年」を覚える、一般市民による「追悼大会」、「キリスト者追悼集会」が行われた。戦時中の日系ラテン系国民への米国政府の非人道的行為を追及する団体も加わり、各集会では当時の事件を単発の事象として見ず、背後にある精神性、インターネット上の差別扇動等の現代の問題と、地続きの事象として語られた。

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺 国際交流シンポジウムで

和解と平和の神、そして寄留者の心を知る者として、在日外国人と共に生きるクリスチャン・教会であれたか。過去も現在も問われている。

（2023年12月24・31日号   07面掲載記事）