3月5日、京都市の同志社大学クラークチャペルにおいて、越川弘英名誉教授(同志社大学キリスト教文化センター)の最終講義が行なわれました。

越川先生は1958年東京生まれ。同志社大学神学部、シカゴ神学校卒業後、日本基督教団巣鴨ときわ教会牧師を経て、同志社大学キリスト教文化センターで22年間お働きになりました。季刊「Ministry(ミニストリー)」編集主幹をつとめられる等、我が国の礼拝学・教会宣教論を牽引してこられました。『今、礼拝を考える-ドラマ・リタジー・共同体』などの著書・翻訳書を多く手がけられてこられました。

講演する越川氏

この日、最終講義では半生を振り返り、マタイ福音書、出エジプト記、ヨブ記、ヨナ書などをひきながら若き日に直面された「人間はなぜ生きるのか」「私は一体何者なのか」という実存的不安・根本的問いにどのように向かい合ってこられたのかを語られました。実践神学の中でお感じになってきた実感、「信じることと疑うことは表裏一体」「究極的根拠としての神」など深く説得力のあるお話に、参加した100人あまりの学生、卒業生、教員・スタッフは大きな希望を与えられました。(レポート:鳥井新平=近江平安教会牧師)