ジーザスコミュニティ国分寺では、コロナ禍で経済的に困窮する人が増えてきた頃から、困窮者 に対して支援活動を続けている。また、それ以前にも内外の被災地への支援もしてきた。今回も 経験と人脈を活かし、能登へ支援物資を届けた。

インドネシアの人たちに

2月8、9日は二度目の能登訪問だった。特に今回は在日外国人を支援したいと珠洲市の漁業組 合で働くインドネシア人の技能実習生たちに冷凍牛丼を約50パックほど届けた。「レビ記には 愛が2回しかでききませんが、その一つが自分自身を愛するように寄留の外国人を愛せ、です」 と”牧者”の桜井氏はいう。「避難所などにはほぼ物資が行き渡ってい る。これからは、シングルマザーや外国人はそのまま困窮したままで格差が広がっていくと思い ます」。そのような人々を励ますために物資を車に積み被災地へ向かう。

前回訪問した1月には、以前、生活困窮者のための援助物資の支援を受けた金沢に住むシングル マザーから要請があり、コンロをはじめ必要物資を届けている。今回は、そのシングルマザーの 友人のため珠洲の奥地までストーブ、灯油、野菜を運んだ。「途中木も倒れ、通行止めを3回も迂回して、運転技術がないと厳しいところでした」。 援助物資はほぼ行き届いているようだが、小さく漏れているところもあるという。要請を受けて珠洲市の奥地のNPOにも物資を運んだ。 当教会では能登への寄付金だけで二百万円以上が集められた。

今まで3年半にわたり生活困窮者 へ支援を続け、そのネットワークが生かされてきている。今回の支援物資の資金(の一部)も、 以前、支援した久米島のさとうきび農家が、今度は自分が支援したいと能登への寄付を名乗り出 てくれたものだ。 また桜井氏は、「このような支援は信仰を持って踏み出さないとできない」と言う。そして、そ の思いを引き継ぐためにも、必ず若い世代を連れていくようにしている。