ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、2024年のクリスマス募金の受付を12月1日から開始する。
飢餓や貧困に苦しむ地域の子どもたちは、栄養のある食事を取ることが難しい、紛争や病気のため親を亡くす、教育が受けられないなど、大変厳しい環境に置かれている。そんな子どもたちが健やかに成長していくために、保護者をはじめ周りの大人たちがその責任を果たし、愛をもって子どもたちに接していけるよう手助けが必要だ。今年のクリスマス募金は、そんな子どもたちのための取り組みに用いられる。

エチオピアでの野外授業

【エチオピア】子どもに優しい空間を作る
子どもの身体と脳の発達にとって、最初の9年間はとても重要。持続可能な開発目標(SDGs)のゴール4は「質の高い教育をみんなに」とあるが、エチオピアでは、特に農村部において幼児のための教育施設が確立されておらず、依然としてアクセスが限られている。ハンガーゼロは、現地パートナーの国際飢餓対策機構エチオピアと協力し、活動地のオロミア州東ヴォレガ地帯ディガ郡に「子どもに優しい空間」を作ることで既存の幼児教育施設を強化し、学校指導者の能力を高めることで、子どもたちが神から与えられた潜在能力を発揮できるよう支援する。

ケニアの子どもたち

【ケニア】 栄養価の高い食品の利用を促進
ハンガーゼロの現地パートナー国際飢餓対策機構ケニアが活動しているサンブル郡は、乾燥・半乾燥地の一つで、住民は主に牧畜と農業で生計を立てているが、悪天候や燃料価格の上昇に家畜の高死亡率が重なり、多くの世帯で食料が手に入りにくくなっている。2023年のサンブル郡の急性栄養失調率は20.3%で、栄養不良状態が高いことがわかる。特に過疎地のンギライ・ウエストのコミュニティでは、多様な食料確保が困難になっている人々の栄養改善を図るため、地元のレテティ小学校と協力し、モデル農場としての学校農園の設立と運営を支援する。この活動を通し、子どもたちが学校給食で栄養価の高い食品を利用でき、家庭でも栄養価の高い食品を利用できるようになることを目指す。

ザンビアの子どもたち

【シエラレオネ、ガーナ、ガンビア、ザンビア】住民が主体となるビジョン・オブ・コミュニティ(VOC)活動推進
国際飢餓対策機構のシエラレオネ、ガーナ、ガンビア、Ainoteザンビアと協力し、それぞれの国の飢餓・貧困に苦しむ地域において、VOCの活動を推進する。VOCは、住民たちがリーダーとなり、地域の資源と課題を分析し、ビジョンをもって自主的かつ発展的に地域変革を進めていけるよう支援する。子どもたちが飢えることなく毎日食事ができるようにと、共同農園などを通し農作物の生産性を上げるために取り組んでいる。
募金目標は、800万円。

◇クリスマス募金の参加方法
①ハンガーゼロのウェブサイトから世界食料デー募金ができる。12月から受付開始。
②郵便振替00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 記入欄に「クリスマス募金」と明記

クリスマス募金は、公式ホームページURL www.hungerzero.jp/ から専用サイトにはいり、クレジットカードで募金できる。問い合わせは、広報Tel 072-920-2225まで。