被災者にクリスマスケーキ 「うれしくて涙が…」 能登ヘルプ・ケーキプロジェクト
能登ヘルプ(能登地震キリスト災害支援会)=岡田仰代表=は12月17、18日、山崎製パン株式会社の協力を得て、ケーキプロジェクトを実施。被災地にクリスマスケーキを届けた。
能登ヘルプは、現地の協力団体や社会福祉協議会、仮設住宅に案内をし、事前に必要個数を把握。単身世帯や高齢者等の希望に合わせ、ショートケーキも用意した。
17日午前9時に4号ホールケーキ640個、ショートケーキ1,420個が七尾倉庫に到着。ボランティアにより輪島市、穴水町、志賀町、珠洲市の仮設住宅をはじめとする被災者、能登町の学童、七尾市のこども園の各所に送られた。2日間で地域教会から53人のボランティアが集い、諸団体と協力し、配送、集会所での受け取りサポート、戸別訪問、学童でのイベントなどの働きを担った。
受け取った被災者からは笑顔がこぼれ、ボランティアと笑顔で写真撮影をするなど、困難に直面している被災者にとって癒やしの時となった。ケーキを手にした被災者からは、「案内をもらった時から楽しみにしていた。本当にありがとうございます」などの感謝の声が寄せられた。
参加したボランティアからは、「仮設での生活の悩みをもらす方が多かった。確かに過酷だと思った」、「短い時間ではあったが被災者の方と直接交わりができ、喜んでいただけてとてもうれしかった。続けて関われるように祈りたい」との感想があった。
学童では、サンタ帽をかぶったボランティアから一人一人にホールケーキが手渡された。子どもたちから歓声があがり、笑顔があふれる時間となった。ワークボランティアの依頼者にも事前案内をし、主に働きを担ったワークリーダーたちが訪問し、ケーキを届けた。「案内のメッセージをいただいた時に、うれしくて涙がでてきた。暗い一年だったが、皆さんのおかげで次に進んでいます」、「被災当初は心が折れてしまったが、このようにボランティアの方々が来て励ましてくれて、随分生きる力が回復してきました」と話す依頼者もいた。
輪島市の仮設住宅では、キッチンカーによるコーヒーの提供も行われ、みなし仮設の被災者も集うなど、良い交流の場が生まれた。
支援チームの市來氏は「今回のプロジェクトに関わってくださった方々に感謝したい。多くの方々に喜んでいただき、実施して良かった。今後のコミュニティー支援のきっかけ作りにもなったと思う。一過性のイベントで終わらせるのではなく、継続して関わり続けたい。そのためにもぜひ祈っていただきたい」と話した。
能登ヘルプは今後、ワーク系の活動と並行し、被災地にある教会と連携して、コミュニティー支援を展開していく。(レポート・市來雅伸=能登ヘルプ支援リーダー)
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