能登半島地震から1年。これまでの活動を振り返ると共に、現在の被災地の状況、今後の活動の展開などについて、現地で支援してきた牧師に話を聞いた。

漆崎英之 能登ヘルプ世話人 改革派・金沢教会牧師

2024年1月5日に発足した能登地震キリスト災害支援会(能登ヘルプ)は、皆様の篤い祈りと尊い支援金、並びに国内外からのボランティアの方々の奉仕に支えられ、今日まで支援活動を続けることができました。ボランティアの人数は24年12月14日で延べ5千人を超えました。主によって遣わされたボランティアによる支援活動のバトンは、途切れることがありませんでした。ボランティアを送り出してくださった諸教会に感謝を申し上げます。

さらに、被災地支援で多くの経験を積んでこられたキリスト全国災害ネット(全キ災)や九州キリスト災害支援センター(九キ災)をはじめ、石巻クリスチャンセンター、オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)、ハンガーゼロ、救世軍、LOVE EAST、いのりんジャパン、オペレーション・モービライゼーション・ジャパン(OMJ)など、全国から幾つもの災害支援団体、宣教団体が駆けつけてくださいました。彼らの有する蓄積された経験とノウハウによる助けなしに、能登ヘルプは速やかに支援活動を始めることはできませんでした。

能登ヘルプはこれまで、被災地の教会支援と地域支援の二つを柱に活動を行ってきました。能登には10のプロテスタントの教会があります。教会が支援のニーズを拾い上げ、能登ヘルプが具体的な支援をサポートする形で共に地域支援を行ってきました。もし能登の地に教会が存在していなかったならば、能登ヘルプの働きは足場のない支援活動となっていたことでしょう、、、、、

2025年01月05・12日号 09面掲載記事)