【2・11集会】「終末における戦争と平和:黙示録と現代世界」 岡山英雄氏 JECA
「終末における戦争と平和:黙示録と現代世界」岡山英雄氏 「問われる イスラエル支持? 反対?」 JECA関東四地区2・11集会「信教の自由を覚える集い」
第33回関東四地区2・11集会「信教の自由を覚える集い」(日本福音キリスト教会連合〔JECA〕関東四地区信教の自由を覚える集い実行委員会主催)が2月11日、東京・世田谷区のキリスト教朝顔教会で開かれた。対面では5年ぶりの開催。岡山英雄氏(東松山福音教会牧師)が「終末における戦争と平和:黙示録と現代世界」と題して講演した。
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最初に、「黙示録は絶望、破滅の書と思われているが、そうではなく希望の書だ。戦争と平和について、黙示録から現代世界を見ていくことが必要」と強調。その上で、⑴日本における今の戦争、⑵アメリカの福音派と戦争、⑶イスラエルとパレスチナ、の三つの問題について触れた。

⑴については、米国防長官の言葉などを引用し、「この70年で日米一体化が最も強化された」と指摘した。「1947年に日本国憲法が発布され、戦争はしないという9条が定められたが、50年に朝鮮戦争が起こり、同年警察予備隊ができ54年に自衛隊が発足。そして2015年の集団的自衛権、22年の敵基地攻撃力の容認によって、日米の軍事力は〝一体化〟した。今後、自衛隊は事実上、在日米軍司令官の指揮のもとに動くことになる。もし、台湾有事などでアメリカが戦争に関わるなら、日本は9条があるにもかかわらず、戦争に巻き込まれることになる」
⑵については、まずアメリカがどういう戦争をしてきたかに触れた。「ベトナム戦争では300万人が亡くなったが、ほとんど成果が挙げられず敗北。アフガン戦争では20万人、イラク戦争では12万人死亡。アフガン・イラク戦争のアメリカ兵士の戦死者は7千人だったが、帰還兵の自殺者はその4倍の4万人だった。戦争に行った人も深い傷を負っている」
「その戦争をクリスチャンが支持している」と指摘。「もともと米福音派教会と政治は深く結び付いていなかったが、80年代のレーガン政権の時に共和党とテレビ伝道師が結び付いた。以後、米福音派は共和党支持が定着。トランプ大統領は議会襲撃事件を扇動するなど問題ある人物だが、共和党だ。聖書は文字通り信じるが、現実を見る視点は私たちとは随分違う。日本の福音派の教会が、この状況をどう見、どう生きていくか、が問われている」
⑶に関しては、米福音派教会がイスラエルとの関わりが強い点に触れた、、、、、
(2025年03月02日号 04・05面掲載記事)