戦争、偶像、リアリズム、積極的平和、言葉の力
クリスチャン新聞9月27日号レビュー面では、戦後70年、日本、世界の情勢変化の中で、ナチス下にあった教会と抵抗運動、日本の戦時下に体制に迎合した教会の歴史を振り返る本、また現代のアメリカをも支える「キリスト教リアリズム」の思想、紛争地におけるNGOの視点を知らせる本、さらに体制をも乗り越える聖書の言葉の力に気づかせる本などを紹介します。
○「ナチスの手口」を見極める入門書
『戦争と教会 ナチズムとキリスト教』河島幸夫著 いのちのことば社
評・朝岡勝=日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師
○「日本的キリスト教」に変質した歴史
『戦時下のキリスト教—宗教団体法をめぐって』キリスト教史学会編 教文館
評・柴田智悦=日本同盟基督教団横浜上野町教会牧師
○『はじめてのニーバー兄弟』S. R. ペイス著 佐柳文男訳 教文館
○『「積極的平和主義」は、紛争地になにをもたらすか?! NGOからの警鐘』谷山博史著 合同出版
○「愛の風がきこえる」紫園香 全12曲収録 ライフ・クリエイション(いのちのことば社)
○『詩編を祈る』w・ブルッゲマン著 、吉村和雄訳日本キリスト教団出版局
○『ノアのはこぶね』ナニー・ホグロギアン作 藤本朝巳訳 日本キリスト教団出版局
○映画:悪戯にひそむ罪の根深さ
「罪の余白」監督・脚本:大塚祐吉 2015年/日本