阿部政権が参院選で圧勝し、改憲が現実味を帯び、再軍備化、原発推進などが危惧される中、今年も8月15日朝7時から、東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で「8・15平和祈祷会」(同実行委員会主催)が開かれた。説教者に星出卓也氏(長老教会・西武柳沢キリスト教会牧師)が立った。
 「敗戦から68年、政府は一貫して軍備化路線を進め、日本国憲法すら改定される危険が迫っている。主よ、どうか目に見えない現実を見る信仰を、お与えください…」
 星出氏は、祈りの中で神様に日本の現状を訴えた。その上でマタイの福音書17章19縲・1節から「からし種ほどの信仰があったら」と題して語った。「弟子たちは悪霊を追い出し、病人を癒す権威を与えられていたが、てんかんの子を癒せなかった。主が心痛めたのは、癒せなかったことより『信仰が薄い』こと。主は『からし種ほどの信仰』であっても、すべての主の御業を行わせるのに十分と語っている」 (中田 朗)