1960年代後半から1970年代前半、アメリカ西海岸で多くの反体制的なヒッピーの若者たちがキリスト信仰に目覚めた「ジーザス・ムーブメント(イエス革命)」の源流、カルバリーチャペルのチャック・スミス牧師が10月3日、肺がんのため86年の地上の生涯を閉じた。
 若者たちの持っていた音楽文化は教会の賛美に影響を与え、その後のプレイズ&ワーシップなど新しいスタイルのクリスチャン・コンテンポラリー・ミュージックは、全米のみならず世界中の教会の礼拝に新風を吹き込んだ。それは当時一般にアメリカの教会が、長髪でラフな出で立ちの対抗文化を掲げるヒッピーたちを白眼視していた中で、温かく迎え入れたチャック牧師の信仰の決断から始まった教会刷新だった。

(写真はヒッピーの青年たちに洗礼を授けるチャック・スミス牧師=ANS)