北京空港でソンジュン(パク・シフ)とすれ違ったウノン(ユン・ウネ)は、ふと振り返る (C)2015 LIAN ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
北京空港でソンジュン(パク・シフ)とすれ違ったウノン(ユン・ウネ)は、ふと振り返る (C)2015 LIAN ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

心の傷をいやすため韓国・済州島から中国・北京に降り立った女性。そこで出会ったパイロットの男性と出会った。だが彼は、なにか大変な悩みの中で苦しんでいる姿が痛々しい。それでも、少しずつ彼の心に近づき、彼の心を癒やしたい…。しかし、結婚したものの彼の心は、彼女の愛情に気づくことなく冷ややかな応対しかできない。そして彼女に訪れた突然の死。愛する人と生涯を添い遂げたいと願う女性の切ないラブストーリー。

【あらすじ】
2008年9月の北京空港。済州島から来たウノン(ユン・ウネ)は、「新しい一歩を踏み出して、心を癒そう」と、ボイスレコーダーに日記を録音し、宿泊所へ向かう。シンガーをしている義理の妹ミンミン(ワン・リーコー)から「早く会いたい」との電話が入るが、観光してから答えるウノン。だが、道に迷い気が動転しているところへ、あまりにも街並みすれすれに降下してくる飛行機に圧倒され気絶して倒れる。パイロットのソンジュン(パク・シフ)は、同僚のジャンリン(チョ・ビンゴン)と空港からホテルへ向かう道で、倒れているウノンを助けて病院へ運ぶ。

翌日、休暇のソンジュンにジャンリンから電話が入る。倒れていたウノンは、何か心配事がある様子だから訪ねて行くようにと。北京に着いた当日倒れたウノンを気遣い、助けた場所から北京観光をやり直そうと誘うソンジュン。二人の出会いのデート。

ソンジュンの定期健康診断が巡ってきた。だが結果は、右耳の聴力が基準以下低下のためパイロットを続けられず地上勤務になった。少年時代から憧れのパイロットを下ろされ心のバランスを失い、自分の殻に閉じこもっていくソンジュン。

母親から何度も勧められていた見合いを断り続けていたが、空港ロビーのカフェに紹介したい女性を待たせているとの電話。仕方なく行ってみると、カフェに座っていたのはウノンだった。ソンジュンの母親が紹介したい女性は、待ちくたびれて帰った後だった。不思議な出会いに、ソンジュンは「結婚…。してやってもいいよ」と心を開きかける。ウノンは、まだ自分の心が届いていないソンジュンと“不本意な結婚”をしてしまうが、健気に愛情を注ぎ尽くしていく。

その時の気持ちが言葉にこもるボイスレコーダーに日記を録音し、心象風景を写真に記録するウノン (C)2015 LIAN ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
その時の気持ちが言葉にこもるボイスレコーダーに日記を録音し、心象風景を写真に記録するウノン (C)2015 LIAN ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

結婚して5年。ソンジュンの心はまだ冷めていて、坦々と日々を送っている。そして、済州島への結婚記念旅行が近づいていたある日、突然のウノンの死去。遺品から日記として録音していたボイスレコーダーには、15年ぶりに初恋の人に告白しようという意味のことが記録されている。少し憤るが、ウノンに冷たかったことにも後ろめたさを抱いているソンジュンは、ウノンの初恋の人に遺品を届けてやると決意する…。

【みどころ・エピソード】
ガラス細工のように傷つきやすくピュアな女性の愛情に気づかない男。ウノンの突然の死因は?、ウノンの故郷・済州島へ彼女の初恋の相手を探しに行くと、三角関係の疑念が浮上する…と、サスペンス仕立てでウノンの音声日記の深層が解き明かされていく悲劇的な初恋物語。愛情をに応えられなかった後悔。愛情が信じられなくなっていく不確かさ。遅すぎた愛の気づき。その展開の節目にウノン(ユン・ウネ)の表情のショットが意味を持って蘇えってくる演出が効いている。愛を求めなくなった心、愛を感じられなくなった心、心が闇におおわれていることは、なんとも哀しい。 【遠山清一】

監督:オ・イルソン 2015年/韓国=中国/韓国語・中国語/107分/映倫:G/英題:After Love 配給:ファインフィルムズ 2016年5月14日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。
公式サイト http://www.finefilms.co.jp/afterlove/
Facebook https://www.facebook.com/514公開-きみの声を探して-アフターラブ-424703074389869/