「ジェームズ・フーストン2016上野の森キリスト教会セミナー」(同事務局主催)が5月3日から、東京・台東区東上野の上野の森キリスト教会で始まった。テーマは「キリストの霊性の継承〜クリスチャンの関係性を見直す〜」。 フーストン氏は、カナダ・バンクーバー市にあるリージェントカレッジ初代学長で、霊性の神学のパイオニア的存在。著書に『神との友情』『心の渇望』(ともにいのちのことば社)などがある。来日は今回で4回目。
 現在93歳のフーストン氏だが、疲れをみじんも見せず、2つの講義をこなし、参加者の質問に答えた。講義1では「職業的アイデンティティとクリスチャンアイデンティティ」の問題について話し、講義2では「甘え」の問題について講演した。分科会では6つのグループに分かれ、2つの講義を受けて活発な意見を交わし、グループの代表者が発表。フーストン氏への質問の時間をもった。特に仕事に埋没しがちなクリスチャンビジネスマンがどう自分のクリスチャンアイデンティティを保てるのか、日本人の「甘え」の問題について質問が集中。フーストン氏は「すべては神様との関係性の問題。ハウツウでは解決できない」とし、「神様との友情を深めることだ」と語った。また、「分科会でこんなに深い議論、分かち合いがされているのは、私も初めての経験」と目を細めた。DSC_0048DSC_0041