「種まき」の“大志”持ち続ける 「信仰70年」思い新たに 加藤達夫さん

加藤さん

戦後成長を続けた教会も信徒の高齢化、信仰継承の課題を抱える。1928年生まれの加藤達夫さんは、戦後の「キリスト教ブーム」を経験。その後も会社勤めの信徒として教会の働き、伝道に励んできた。引退後の現在も、「自分にできること」で福音伝道の情熱を燃やす。昨年数えで88歳を迎え、教会で「長寿祝福式」を開いた。これに合わせて、自らの信仰の生涯や、教会、知友との関わりを振り返った回顧録を作成した。「ある友人からは、『現代版使徒言行録』と言われた」と言う。加藤さんの歩みとともに、戦後の宣教史(中村敏著『日本キリスト教宣教史』参照)を振り返る。【高橋良知】

2016年05月15日号 5面