日キ教会東京告白教会主催の平和講演会が8月8日、東京・世田谷区南烏山の世田谷区烏山区民センターで開催。テーマは「物言わぬ民は滅びる」。島田善次氏(宜野湾告白伝道所牧師、普天間爆音訴訟原告団長)が「犠牲を知られる沖縄」の題で、渡辺信夫氏が「抵抗権の発動の時」と題して講演した。
島田氏は、元海兵隊による女性殺害、辺野古、高江での沖縄市民と機動隊との攻防戦の様子など、地元紙の記事を見せながら、今、沖縄で起こっている出来事を紹介。すべての問題の根源は日米地位協定にあるとし、「すべてがアメリカの都合のいいように運用されている。現在も続く構造的差別だ」と指摘する。「県民がこのように痛めつけられているのに、どのように説教すればいいのか、と苦しむ。イスラエルは40年の旅路で終わったが、沖縄は71年たってもこのあり様。『主よ、いつまでですか? 沖縄を解放してほしい!』と。沖縄の状況は政治的意志だとか、歴史的な可能性によって変わるものではない。私は神様に希望を託したい」と語った。

2016年8月28日号1面
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